卵は1日に何個も食べていいの?「コレステロール」との本当の関係性を医師が解説
“加工肉”などの摂取を控えていることが重要
コレステロールに関して問題になっているのは卵だけではなく、ほかにもコレステロールを含む食品はたくさんあります。 例えば、加工肉や揚げ物と一緒に食べると、卵を食べることの影響よりも顕著に心臓病に対するリスクが上がることがわかっています。 普段から動物性たんぱく質を含めて、加工肉などを食べるのを控えている人であれば、卵を少々食べすぎても問題になることは少ないです。 卵はビタミンやミネラル、抗酸化物質、たんぱく質、脂質など、栄養価が非常に高い食品なので、これを避けるのはデメリットのほうが大きいはずです。 ほとんどの健康な人にとっては、卵を1日2~3個食べるのは比較的に安全だと言えるでしょう。
卵は栄養豊富なので摂れるのなら摂ったほうがいい
注意すべき点として、卵を1日1個食べるだけで心臓発作のリスクが上がる人達もいます。糖尿病や肥満の人は卵による影響を受けやすいです。 過去の研究でも、LDLコレステロールが高い人や肥満の人、糖尿病などの慢性疾患のある人、さらに心臓病の家族歴ある人は、卵は1日1個までにしておいたほうが無難だと言われています。 卵黄にはコレステロールの大部分が含まれていますが、ビタミンB群や鉄分、コリン、ビタミンD、あとはルテインやゼアキサンチンなどのカルテノイドのような抗酸化物質も豊富に含まれています。 そのため、卵の栄養価を考えると、摂れるのであればなるべく摂ったほうがいいということ。 こういった生理活性物質は、卵によるコレステロールの炎症などの可能性もありますが、それと同時にそれを下げる物質もたくさん入っているので、卵の健康増進効果を考えると、摂れる食生活にすることは重要になります。 お肉や加工肉を食べすぎないように気をつけて、なるべく卵で摂取するといいでしょう。 (TEXT:山田周平) ▼動画でもっと詳しく知る 【YouTube】https://youtu.be/gOQVG6hmyKg 画像提供:Adobe Stock