USJに「ハリポタ効果」くっきり 東南アジア観光客にも期待
大阪市の米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ) が、7月15日にオープンする新エリア「ウィザーディング・ワールド・オブ・ザ・ハリー・ポッター」。USJが450億円の巨費を投じたことでオープン前から話題となっていますが、混雑を避け、行列に並ばずに入場できる「入場確約券」付きのプランがついている旅行会社の宿泊ツアーや、JRの入場券付割引切符などは早くも人気が予想されており、特にJTBが提供するツアーでは7、8月の首都圏発の予約人数は既に昨年の5倍以上になる過熱ぶり。また「国内だけでなく、東南アジアなど海外観光客増加も見込める」といった声も出ており、「ハリポタエリア」に対する関西経済活性化の期待感が高まっています。
ツアー予約人数が4~5倍にアップ
USJと唯一提携し、宿泊ツアーを提供しているJTBは、4月に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの旅」を発売開始(9月30日まで)。USJ指定ホテルに宿泊すると、通常の開場時間の15分前に入場できるうえ、 オプションを申し込めばハリポタエリアに指定の時間に必ず入れる「入場確約券」付きのプランを設けたのが特徴です。 JTB西日本によると、 首都圏発のUSJツアーの予約人数は7、8月はすでに前年比5倍以上に達しているほか、関西発の予約人数も7月が約4倍、8月は約4・5倍と大きく伸びており、新エリア効果が早くも現れています。「首都圏発だけでなく、全国各地からツアーへの問い合わせが多く、新エリアの関心の高さがうかがえる」(JTB)といいます。 一方、JR西日本も6月15日から新エリアに日時を指定し入れる「入場確約券」を付けた割引切符の販売を始めました。 同切符は山陽新幹線または特急列車の往復指定乗車券(いずれも普通車)にUSJの一日入場券と入場確約券がついています。たとえば福岡市内から新幹線を利用する場合の料金は3万3000円(繁忙期)で、切符と入場券を別々に購入した場合と比べ、2660円お得になるといいます。7月14日出発から利用でき、来年3月28日まで発売予定。JR西は新大阪駅とUSJを直結するラッピング列車を7月から9月までの毎週土曜日に運行(1日1本)することも決定しており、ハリポタ効果を盛り上げたい構え。大阪のホテルや飲食店などもハリポタ新エリアの波及効果に期待感が高まりそうです。