会員制情報誌にスッパ抜かれた石破官邸「赤沢案件」…経済再生相が官僚呼びつけ指示の前代未聞
官邸に出入りする官僚たちが密かにささやく「赤沢案件」というのがある。石破首相の執務室がある官邸の5階フロアの一室に陣取る赤沢亮正経済再生相(63)のことだ。石破首相と同じ鳥取県が地盤(鳥取2区)の当選7回だが、パッとした実績もなく初入閣した。 【写真】赤沢亮正経済再生相 「趣味は石破茂」の最側近がようやっと初入閣…パワハラ気質との評判も その赤沢氏が官邸内の専用室に、膨大な資料を抱えた財務省や外務省などの官僚らを呼びつけて指示を出し、石破首相に報告をしているという。 会員制情報誌「インサイドライン」(11月25日号)が赤沢案件の詳細を書いている。 《週に一回、外務、財務、経産の審議官を招集し、その場で首相の日程や主要政策などを論議する》 《その後、赤沢は首相執務室に向かう。待機するのは石破、橘、青木両政務担当官房副長官、事務担当の6人の秘書官。赤沢は官僚から仕込んだ「提言」を披瀝する》 《赤沢提言の会議には林芳正官房長官はいない》 一閣僚に過ぎない赤沢氏が、官僚をコントロールして石破政権を動かしているというのだ。インサイドライン編集長の歳川隆雄氏が言う。 「石破氏にとって赤沢氏は“精神安定剤”のような存在です。信用できる人が少なくて、いまだに事務方の秘書官の名前を覚えていないようです。だから赤沢氏のフィルターを通さないと政治ができない。しかも重要な会議に林官房長官を外している。政権のガバナンスも自覚もない。こんな構造は前代未聞です」 この政権、いつまでもつのか。