良い選手が続々と…。今夏欧州移籍した日本人の市場価値ランキング1位。年齢的に「最後のチャンス」。10年過ごしたクラブを退団
Jリーグの夏の移籍市場が閉鎖となった。この時期は、欧州各国リーグの新シーズン開幕前で、Jリーグからヨーロッパに渡った選手が多くいる。今回は、Jリーグのクラブから欧州クラブへ移籍した日本人選手の中で、データサイト『transfermarkt』に基づく市場価値トップ10を順位ごとに紹介する。※データは8月23日時点。金額が並んだ場合はサイトに準拠。
1位:川村拓夢 生年月日:1999年8月28日(24歳) 最新市場価値:170万ユーロ(約2億7200万円) 移籍元クラブ:サンフレッチェ広島 移籍先クラブ:ザルツブルク(オーストリア) 2024リーグ戦成績:14試合2得点0アシスト 今夏、ヨーロッパへ渡った日本人選手の中で最も市場価値が高いのは、サンフレッチェ広島からオーストリアのザルツブルクへ移籍した川村拓夢だ。最新の市場価値は170万ユーロ(約2億7200万円)となっている。 川村は広島の育成組織で育ったMFで、2020シーズンからの2年間、愛媛FCへの期限付き移籍で経験を積んだあと、2022シーズンから広島でコンスタントに起用されるようになった。U-15から各世代別の日本代表を経験し、2024年元日のタイ代表戦でA代表デビューを果たしたことで、市場価値をさらに高めた。 広島がクラブの公式サイトで移籍を発表した際、川村は「スクールの頃から約10年間、クラブにはサッカーはもちろん、人としてもたくさん成長させてもらいました」とチームへの愛着を語りつつ、「年齢的にも最後のチャンスだと思い、新しい世界へチャレンジすることを決断しました」と説明した。 ただ、川村はすでに開幕しているオーストリア1部リーグでまだデビューをしていない。7月上旬の練習中に左ひざを負傷したためで、復帰は10月頃になると報じられている。 新天地でのスタートはつまずいたものの、ザルツブルクと4年契約を結んでおり、挑戦はまだ始まったばかりだ。過去に南野拓実ら日本人選手が活躍したクラブで、価値を高めていけるだろうか。
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