猫をほぐしているはずが、なぜか飼い主が癒される!? 獣医師&鍼灸師が教える「ねこほぐし」で、愛猫もあなたも元気に!
【あご】のマッサージ
あごまわりは猫が好きな場所の1つです。 触るとゴロゴロ喉を鳴らしてくれる子もいるでしょう。 効能:口の中や歯の痛み、咳、顔のむくみの改善。 方法:各ステップ5回ずつ。 マッサージポイント:マッサージに慣れていない子は、あごの横から触って、真ん中へ指を持っていく。指の腹の裏側、爪の部分を使ってマッサージすると圧が柔らかくなって受け入れやすい。 チェックポイント:あごがベタついてたり黒く汚れていないか。 注意点:喉のまわりは気管があるので優しくおこなう。 ●Step 1 あご中央を指の先や腹で円をかく。 この時、あごのまわりが綺麗かチェックする。 ●Step 2 あご中央~喉(廉泉・れんせん)~胸骨(天突・てんとつ)を撫でる。 胸骨あたりで軽く圧をかける。 ツボ>廉泉……嚥下障害、舌の動きの悪さなどに使うツボ。 ツボ>天突……咳、声の枯れ、甲状腺疾患などに使うツボ。 ●Step 3 左右の下あごを、指先でくるくる。 下顎(かがく)リンパの流れも促される。
【猫カゼ】に効くマッサージ
目ヤニの量が増える、涙目、くしゃみ、鼻水、咳、体調不良。 ●目ヤニの量が多い、涙目などのケア 上瞼(うわまぶた)、下瞼(したまぶた)を目頭から目尻に向かって撫で、目と目の間をキュッとつまむ。 ●くしゃみや咳のケア あご中央からまで撫で、喉のツボ(廉泉・れんせん)部分をつまむ。 ●全身の免疫力を整える 耳後ろのツボ(風池)を押す。 押した指は移動させず、皮膚を動かす感じでぐりぐりと円をかく。 中桐由貴(なかぎり・ゆき)さん 獣医師・鍼灸師。アニマルケアサロンFLORA 医院長。 麻布大学獣医学部獣医学科卒(放射線学研究室)。日本ペットマッサージ協会 理事、日本メディカルアロマテラピー 動物臨床獣医部会 理事、ペット薬膳国際協会 理事、刮痧(グアシャ)国際協会動物施術部会 顧問、アニマルウェルフェア国際協会 理事。 ●中桐由貴さんの新刊が2月14日に発売に!
中桐由貴