米軍連日ガザに救援物資投下 限度ギリギリの低空から投下
アル・ウデイド空軍基地、カタール、4月1日 (AP) ― 地上ではイスラエルとパレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム武装組織ハマスが戦闘を継続する中、同地区の住民が必要とする人道支援物資を米軍が空から投下している。 国連と国際人道支援団体によれば、この戦闘でガザ地区の人口の約80%が住む家を失い、数十万人が飢えに直面しているという。 支援物資のガザ地区へのトラック輸送が極めて困難なため、物資の空中投下が行われるようになった。 米空軍は3月29日、カタールのアル・ウデイド空軍基地で輸送機に搭載した支援物資を、ガザ地区上空で投下した。 米軍は連日救援物資を投下しているが、その日によって投下する内容は異なり、29日は1日にC-17輸送機で約45トンの物資を投下した。 米国や他の国々による最近の空から投下される援助物資は、トラックによる陸路輸送よりはるかに少ない量であり、国連や人道支援団体からは、空中投下は必要な援助物資を分配する最良の方法ではないとの懐疑的な声も上がっている。 これに対して米軍は、「より正確な投下のために、限度ギリギリの低空飛行をしている。コンピューターで風速と風向きを調べ、物資の重さを調べ、飛行高度を調べ、物資が安全な円の中に落とされる正確な場所をはじき出して投下している」と反発。 (日本語翻訳・編集 アフロ)