「私が感銘を受けていたのはユウキだ」スチュワードの”識者”ハーバート氏、レッドブルは角田裕毅を選ぶべきだったとの見解|F1
元F1ドライバーであり、現在は解説業だけでなく『F1』のスタッフとしてスチュワード業務も務めるジョニー・ハーバート氏は、レッドブルは角田裕毅を選ぶべきだったとの見解を述べた。 【動画】同じ高校出身”Take”久保建英に、もしなれたとしたら…角田裕毅の答えとは!? レッドブルF1チームは現地時間19日、離脱の決まったセルジオ・ペレスの後任としてリアム・ローソンを採用すると正式発表した。 ハーバート氏は『Plejmo』のマイクを通じて、4シーズン戦ったレッドブルから去った、ペレスに同情心を示している。
「私が思うに、ドライバーにはリフレッシュできる場所へ行かなければならない時がある。チェコ(ペレスの愛称)の今の顔を見ると、まるで彼は壊れた男になってしまったかのようだ」 「マックス(フェルスタッペン)がレッドブルで毎レースやっていることはすさまじいことだ。それと比較されて押しつぶされ、チェコは破壊されている」 「チェコは自分自身にこう言い聞かせなければならないだろう。“もう自分の時間は終わったんだ。自分の正気と本来の自信を保つために、どこか別の場所に行かなければならない”ってね。しかしそれがどこなのかはわからない。本人以外それは誰も理解できないだろう」
そしてハーバート氏は角田がレッドブル昇格を逸し、ローソンが選出されたことについては、妥当な判断ではなかったと主張した。 「私が最も感銘を受けていたのはユウキだ。彼がトラック上で見せる気概が大好きなんだよ。彼は時にチーム無線で叫ぶこともあるね。それと予選で見せる一発の速さも興味深い」 2024年のオーストリアGP予選Q1で、角田はピットレーンの前にいたチョウ・グァンユに対して、良からぬ言葉を無線で口にしたとして、セッション後にスチュワードから呼び出された。 この時スチュワードは”予選Q1中、22号車がファストレーンで待機していたところ、別のクルマがその前方のファストレーンに割り込んできた。ドライバーがチーム無線で攻撃的な言葉を使って発言したのが聞こえた。聴聞会の間、ドライバー(角田)は陳謝し、英語が母国語でなかったことから、そのワードが示す意味をよく知らなかったと説明した”というリポートを出していた。 結局この一件で角田は4万ユーロ(当時のレートで約690万円)の罰金が科されている。この時にハーバート氏はスチュワードの1人としてジャッジをする立場だった。それだけに角田に悪意があってセンシティブワードを用いたわけではないと理解を示していた模様だ。