角田裕毅（ロイター）

　F1のビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ（RB、来季からレーシングブルズ）は20日、2025年シーズンのドライバーとして、アイザック・ハジャー（20＝フランス）を起用すると発表した。F1参戦5年目の角田裕毅（24）とコンビを組む。 　ハジャーはレッドブルの育成組織出身で、今季はF2選手権の名門カンポスに所属し、総合2位の成績を収めた。チームを通じ「ユウキ（角田）と一緒に働き、彼から学ぶことを楽しみにしています。ずっと彼を尊敬していました。彼は私と同じようにレッドブルのジュニアプログラムを経て、同じようにF1への道をたどってきました。非常に経験豊富なので、彼から学べるのは良いことです」とコメントした。 　RBは今季、角田が全24戦で自己最多の入賞9回を記録。第21戦ブラジルGPでは自己最高の予選3番手を確保し、第3戦オーストラリア、第6戦マイアミ、第20戦メキシコでは決勝で7位に入った。一方、同僚だったダニエル・リカルド（35＝オーストラリア）は第18戦までで入賞3回（最高8位）と不振で、シーズン中に契約解除。第19戦からはリアム・ローソン（22＝ニュージーランド）が同僚となり、6戦で2度入賞（いずれも9位）した。シーズンを通して角田は安定感を発揮したが、トップチームのレッドブルは19日、ローソンの来季ドライバー起用を発表し、角田の“昇格”はならなかった。 　レーシングブルズのドライバーが決まったため、来季のF1世界選手権シリーズに参戦する10チームのラインアップも固まった。 　＜25年シーズンのドライバーズリスト＞ ▼アルピーヌ 　ジャック・ドゥーハン（オーストラリア） 　ピエール・ガスリー（フランス） ▼アストンマーチン 　フェルナンド・アロンソ（スペイン） 　ランス・ストロール（カナダ） ▼フェラーリ 　シャルル・ルクレール（モナコ） 　ルイス・ハミルトン（英国）△ ▼ハース 　エステバン・オコン（フランス）△ 　オリバー・ベアマン（英国）※ ▼キックザウバー 　ガブリエル・ボルトレト（ブラジル）○ 　ニコ・ヒュルケンベルク（ドイツ）△ ▼マクラーレン 　ランド・ノリス（英国） 　オスカー・ピアストリ（オーストラリア） ▼メルセデス 　キミ・アントネッリ（イタリア）○ 　ジョージ・ラッセル（英国） ▼レーシングブルズ（RB） 　角田裕毅（日本） 　アイザック・ハジャー（フランス）○ ▼レッドブル 　マックス・フェルスタッペン（オランダ） 　リアム・ローソン（ニュージーランド）△ ▼ウィリアムズ 　アレクサンダー・アルボン（タイ） 　カルロス・サインツ（スペイン）△ 　○は新人、△は移籍、※はスポット参戦経験あり