夏の主役たちが一挙来日の豪華共演 レースにとどまらない、思いがけないチャレンジも!?【Cycle*2024 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム:レビュー】
レース外チャレンジの極め付きは、「ジャパニーズスイーツを食べてみよう!」。レース当日のさいたまスーパーアリーナ内に特設されたジャパニーズスイーツコーナーに、引き寄せられるように現れた選手たち。一様に「なんだコレ……」感を示しつつも、おそるおそる口にしてみると……オイシイ! スティックくずもちを「アイスとジャムの中間」と評したバルデや、レース用にもっていきたいと興奮気味のログリッチなど、反応はさまざまながらも総じて日本の甘味は「Very good!!」のよう。フルーツ大福がお米から作られていることを知り驚くビッグネームなどなど、その模様もYouTube、Instagramで。新城による「生まれて初めての食レポ」もあるのでぜひご覧を!
さて、肝心のレースはというと、進行とともに雨脚が強まるハードなコンディション。ときおり落車も発生し、“ツール・ド・フランス第22ステージ”の別名に違わないタフな状勢に。そうした中でもクリテリウムメインレースはアタックとキャッチが連続する見どころ満載の展開になって、最後はスプリント勝負。ここで強さを見せつけたのがマイヨ・ヴェールで走ったギルマイだった。今年のツールで3勝を挙げ、初のポイント賞を獲得したアフリカンスプリンターが初の日本でもスピードを証明したのだった。
レース途中では、今季限りで現役を退くJ SPORTS解説でもおなじみ畑中勇介(キナンレーシングチーム)が逃げでバルデやクリストファー・フルーム(ツール・ド・フランス クリテリウムレジェンズ)らを率いる場面や、新城が果敢にメイン集団を牽引するシーンも。残り3周では新城、ログリッチ、バルデが飛び出し、最終周回の鐘とともに2人を引き離したログリッチがあわや逃げ切りか、という独走劇を見せるなど、大会史に残る名勝負となった。
結果的に、優勝ギルマイ、2位ログリッチ、3位カヴェンディッシュと、役者がきっちりポディウムを占めた。引退前最後の日本での雄姿となったカヴェンディッシュは、ツール通算35勝のスペシャルジャージを着用。表彰後にはスペシャルセレモニーでこれまでの活躍を改めて祝福する場が設けられ、本人の口からも日本のファンへの感謝が伝えられた。
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