超満員だったのは? Jリーグ収容率ランキング11~20位。J1~J3全60クラブの上位に入ったのは?【2024年】
18位:ファジアーノ岡山
本拠地: シティライトスタジアム(15,479人収容) 平均入場者数:9,188人 平均収容率:59.4% 来シーズンからクラブ初となるJ1の舞台で戦うファジアーノ岡山は、15,479人を収容可能なシティライトスタジアムで59.4%のスタジアム収容率を記録した。これは今季のJ2クラブで4番目に高い数字である。 今季最も収容率が高かった試合は、第23節のベガルタ仙台戦だった。夏休み真っただ中に行われた一戦には15,269人が集まり、驚異の98.6%の収容率を記録した。 また、第12節の清水エスパルス戦も14,193人を動員し、収容率91.6%を記録するなど、J2の人気クラブをホームで迎え撃つ試合は、スタジアムがいっぱいになるほどの集客に成功している。 収容率が最も低かったのは、第19節の鹿児島ユナイテッドFC戦で35.4%(5,480人)にとどまった。しかし、この試合と、水曜開催となった第8節の横浜FC戦以外は、スタジアムの半数以上にあたる7,000人以上の観客を集めた。 この集客率の高さは、チームの好調が一番の要因となっているだろう。シーズンを通して常に上位6位以上に位置付けており、J1初昇格を狙うクラブのサポーターにとって関心度の高いシーズンとなった。ホームゲームの高い勝率も相まって、今季は大半の試合で収容率50%を超えた。 クラブ史上最多の平均入場者数を更新した今季は、昇格プレーオフも制すなど最高の1年となった。来季は夢のJ1の舞台。今季以上の集客を狙えるはずだ。
17位:FC東京
本拠地: 味の素スタジアム(47,851人収容) その他ホーム開催地:国立競技場(67,750人収容) 平均入場者数:33,225人 平均収容率:62.5% 今季のFC東京は味の素スタジアムと国立競技場の両方で多くの観客を集め、62.5%のスタジアム収容率を記録した。 昨季の平均入場者数が29,410人だったFC東京だが、今季は同32,189人と大幅にアップした。特に大きかったのは、やはり国立競技場で行われた4試合のホームゲームだ。 今季J1全試合で最多となる57,885人の観客を動員した第23節のアルビレックス新潟戦を筆頭に、第7節の鹿島アントラーズ戦、第30節の名古屋グランパス戦で50,000人以上の観客数を記録した。新潟戦では85.4%の収容率を記録し、国立開催で唯一50,000人以下となった第6節の浦和レッズ戦でも72.3%の収容率をマークしている。 味の素スタジアムで最多収容率を記録した試合は、やはり第27節の東京ヴェルディ戦だ。この今シーズン2回目の東京ダービーでは39,921人が味の素スタジアムに詰めかけ、収容率83.4%の高水準を叩き出した。 67,000人以上収容可能な国立競技場、そして47,000人以上収容可能な味の素スタジアムの両方で安定した集客を見せたFC東京は、やはり首都クラブということもあって、Jリーグ屈指の人気クラブと言えるだろう。収容率が50%未満にとどまったのがわずか4試合(第13節柏レイソル戦、第20節北海道コンサドーレ札幌戦、第21節アビスパ福岡戦、第33節サガン鳥栖戦)であることも、それを証明している。 しかし、味スタ開催の試合の勝率は要改善だ。国立開催4試合で全勝なのに対し、味スタでは3勝6分6敗と大きく負け越している。この苦手意識をなくすことが、集客増の1番の近道となるはずだ。