『哀れなるものたち』から『 デューン 砂の惑星』まで、映画に急接近するラグジュアリーの世界
人々の働き方や価値観の変化も成長要因に
セリマ・オプティークの成長を後押ししているそのほかの要因としては、世の中の働き方が変わり、リモート勤務が浸透したことも挙げられる。「誰でも、Zoomのリモート会議のたびに毎回同じメガネをかけることは避けたいのだ」とサラウン氏は分析した。 さらにサラウン氏は、顧客は個性的なメガネにお金をかけるのを厭わないと指摘する。セリマ・オプティークの商品価格相場は通常300ドルから500ドル(約4万5000円から7万5000円)である。最近インフレの影響を受けて、50ドル(約7500円)の値上げに踏み切ったが、売上には全く影響しなかったという。 セリマ・オプティークではニューヨークにある4店舗で、『哀れなるものたち』コレクションの関連アイテムの展示や限定トートバッグのプレゼントを実施し、コラボをアピールした。 メガネ業界では、ファッションブランドとのコラボも拡大を見せており、たとえば、3月9日にはメゾン・マルジェラ(Maison Margiela)と韓国のメガネブランドであるジェントル・モンスター(Gentle Monster)、3月19日にはアルワリア(Ahluwalia)とオランダのメガネブランドであるエース&テート(Ace & Tate)がそれぞれコラボを発表した。 [原文:Fashion Briefing: Film x fashion collaborations are now luxe] ZOFIA ZWIEGLINSKA(翻訳:SI Japan、編集:都築成果)
編集部