和室をLDKにした広々リフォーム。押入れを子どもの遊び場に、長い時間をともに楽しむ
LDKで子どもと一緒の時間を楽しみたい、でもオモチャが散らかるのはイヤ。そう考えて、戸建てをリフォームした事例を紹介します。和室をLDKに取り込み、押入れだった場所を子どもたちの遊び場ペースに。散らかって見えないよう、リビングとの間に目隠しの壁をつくりました。この壁が、ホームシアターのスクリーンにも。こだわったポイントをレポートします。
リフォームで和室をLDに!子どもの遊び場もつくりたい
筆者は、築50年の鉄骨3階建て住宅を購入し、リフォームしました。夫婦と6歳、3歳の子どもの4人家族で暮らしています。 リフォーム時、和室だった場所は、リビングダイニングにつくりかえることに。理想は、広々としてリラックスできる空間。部屋全体もアンティークな雰囲気にまとめたいと考えました。 そして、もうひとつ実現したかったのが、家族が集うリビングダイビングに、子どもたちが遊べるスペースをつくること。しかし、子どものオモチャやおままごとセットを、リビングダイニングに出されると、ものが散らかって、部屋全体の雰囲気を損ないかねません。そこで目をつけたのが、和室の押入れでした。 押入れ(写真はリフォーム前)に子どものものを集約すれば、オモチャの収納も兼ねることができます。なにより、押入れならではの「おこもり感」を生かすことで、子どもたちがワクワクする空間をつくれるのではないかと思ったのです。
押入れが秘密基地みたいなキッズスペースに!
リフォーム後、リビング側からでき上ったキッズスペースを見たところです。 押入れをキッズスペースにリフォームしたら、大正解。まるで秘密基地のよう。子どもたちが楽しく遊ぶ空間になりました。壁を設けたことで、ほどよく隠せています。 「リビングやダイニングにオモチャが散乱する問題」も解決。広々かつ統一感のある空間をキープできています。 ここからは、こだわりをギュッとつめ込んだ、キッズスペースの全貌を紹介します。
押入れの段を有効活用!目的別にゾーン分け
押入れの段を生かし、それぞれ目的別にゾーンを分けました。下段は工作ができるクラフトスペース、中段は絵本スペースに。 上段(元は天袋だったスペース)は、おままごとスペースになっています。 中段に上がるには、ハシゴを使います。また、上段へは壁に設置したボルダリングのホールド(石みたいな突起物のこと)を登って、底の穴から入れるように工夫しました。ボルダリングとはいえ、そこまで高く登るわけではないので、3歳の子も難なく上段に到達できます。