【インタビュー】デザインとエンジニアリングの融合がカワサキの強み! 新顔はハイブリッド2車とNinja 500/Z500
──Ninja 7ハイブリッドとZ7ハイブリッドについても聞かせてください。 「今回のEICMAでは、ストロングハイブリッドを採用したNinja 7ハイブリッド/Z7 ハイブリッドと、Ninja e-1/Z e-1というEVが目玉になっています。初公開はZ7 ハイブリッドですが、これも小さいヘッドライトユニットを採用しています。ただ、ハイブリッドのパワーユニットを搭載したことで車体が前後に長くなり(全体のフォルムとして胴長に見える)、バランスを取るために顔も少し前へと伸ばしています。エンジン車のZなら顔が前後に薄い形状のほうがかっこいいんですが、この車体でそれをやってしまうとお尻だけ長いように見えてしまうんです」 ──全体の調和が大切なんですね。ちなみにデザイナーとしては、ハイブリッド車のような新しいメカニズム、新しい機能が出てくるとワクワクするものですか? 「します。どうやって表現していこうかと考えますね。Z7ハイブリッドでいうと、スモーク仕上げの透明樹脂を使うことで、光が当たるとうっすら奥にあるハイブリッド用バッテリーが見えます。また、バッテリーを冷却するためのダクトの出入り口をデザイン的な特徴としていたりとハイブリッドならではの特徴を与えています」 >>>Z7ハイブリッドは前後に少し長めのヘッドライトカウルを備え、全体のバランスを取っている。エンジン横にはバッテリー冷却用のダクトが設けられ、デザイン要素としてHEVらしさを印象づけている。 ──先ほどの話にもありましたが、デザインと開発がチームワークで物づくりをしているというか、同じ方向を見て物を作っている印象をより強く受けました。 「そうですね。デザインが先行するというわけではなく、開発側と一緒に作り上げるという意識を持っています」 >>>Ninja 40周年記念カラーもEICMAでお披露目された。こちらのカラーリングについて小栁さんは専門外ということだった。