男らしさ&優しさを雄弁に語る「ランバン」のムートンとは?
かつて武士社会において、勇猛なサムライでもその背中は弱点でした。翻って現代では、背中は男の生き様を主張できるパーツに。「ランバン」の新作ブルゾンなら、ムートンの骨太な男らしさだけでなく、背中にあしらわれた大胆な花で男の優しさもアピールできちゃいます。
現代の武士=モテるオヤジは、背中も強みなり!
武士道──。過去の話と考えられがちですが、ことモテるオヤジにおいては学ぶべきことがあります。5000円札にも採用された新渡戸稲造による『武士道』の第1章にはこんな記述が。 「まったく男性的で、獣のごとき力を持つ粗野なる種族だけが生き残り、これがサムライの家族と階級を形成したのである」と。つまるところ勇敢で頼り甲斐があり、安心感をもたらす男こそがモテたのだと解釈できます。しかしながら、そんな武士にも弱点があったわけで。それが背中です。
逃げ傷という言葉があるように、敵に背を向ける行為が武士の恥とされていたのは周知のとおり。 翻って、現代のオヤジにおいては、背中を見せ、背中で語ることが魅力的に映るわけですから、皮肉というか何というか。
さて、本題。「ランバン」のブルゾンです。コチラ、ふっくらもっちりなムートン素材で、男らしさはこの上なし。なのですが、特筆すべきは、背中で大胆に咲く一輪の花。 そうです。対面すれば武士よろしく頼り甲斐のある男らしさを演出する一方で、背中を見せた刹那、優しさを雄弁に語るのです。物事は時代の移ろいとともに変化しますが、武士道も例外ではありません。今を生きる武士は背中も強みであり、本作なら勝ち戦は間違いなしですぞ。
【Point】 エスプリの利いた唯一無二のムートンです
スタイリッシュなシルエットにより、従来のムートンブルゾンとは一線を画すランバンらしいモードな一着。背面の花(カラー)もムートンで表現するその技術力の高さにはもはや脱帽するしかありません。 2023年2月号より ※掲載商品はすべて税込み価格です
写真/渡辺修身 スタイリング/四方章敬 ヘアメイク/古川 純 文/武田一希(LEON)