「アマンド六本木店」リニューアルオープン、テイクアウト需要見込んだ「六本木アフターパフェ」や昭和から続く焼き菓子の刷新で新たな六本木名物に
1階を物販だけにしたのは、若い人たちが入りやすい店舗にしたいという思いがあったという。「これまでのお客様は年輩の方々が非常に多かったが、若い方たちにもアマンドを知っていただきたいという思いから、1階を物販だけにした。若い方にも気軽に入っていただき、自分用や友達用にお菓子を買っていただけるような雰囲気にしていきたい」(勝俣社長)。 なお、勝俣社長は、アマンドの歴史を以下のように紹介した。
【アマンドの歴史】
1946年に1号店を東京・新橋にオープン。戦後間もない中で日本をもっと明るく元気にしたいということで、創業者が甘いものを物資がない中で集め、甘いものと喫茶が楽しめる喫茶店をオープン。その後、1949年に有楽町に店舗をオープンした。復興の中、明るい気持ちになってほしいという思いから、有楽町の店舗から内装をピンク色にし、いわゆる“アマンドピンク”が誕生した。 1952年には、現在の主力品のひとつである「リングシュー」を開発。まだ戦後の状況で、人々を甘いもので幸せにしたいという思いから生まれたという。女性客が多い中、シュークリームは通常手でつまんで食べるが、アマンドでは女性が手を汚さずに、化粧などの口元を気にせずに食べられるようにリング状のシュークリームにし、ナイフとフォークを使って食べられるようにした。 東京オリンピック開催の1964年には、六本木店がオープン。“待ち合わせといえばアマンド”と多くの人が知る店舗だ。オープン当初は3フロアあり、六本木の交差点を象徴するようなアミューズメントパークのようなイメージだったという。 2010年にはビル改築工事が入り、現在の2フロアになった。この頃にヨーロッパのカフェの文化が本格的に入ってきたため、今までの喫茶店のスタイルから、カフェ寄りの商品やメニューを展開した。内装に関しては、少し落ち着いたカフェを意識した。外装も規制が厳しくなったことから落ち着いた印象になった。 その後、2016年には、若い女性たちを中心に昭和レトロが好まれる時代が来たため、昭和時代の復刻メニューを始めた。ただ、レシピがなかったので、その当時働いていた従業員を再雇用して、ナポリタンやコスモポリタン、苺サンデー、プリンアラモードなどを再現してもらったという。 2020年にはコロナがあり、飲食業界は厳しい状況になって、銀座店は閉店することになった。そして、人材も含めて持てる能力を全て六本木店に集約していくことにしたという。 2021年には、六本木店内にケーキのラボを新設し、菓子の開発なども店舗内で可能になった。2022年には東京駅に物販店舗の「アマンド東京」を、ナポレオンパイの専門店としてオープン。そして2024年7月、旗艦店である「アマンド六本木」をリニューアルオープンした。
【店舗概要】
▽店名=アマンド六本木店 ▽住所=東京都港区六本木6-1-26 ▽営業時間=月~土 10:00~22:00/日・祝 10:00~21:00 ※営業時間は変更となる場合がある ▽店舗詳細=1F 物販スペース(焼菓子・生菓子等)/2F 喫茶スペース
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