【日本ハム】新庄監督「大歓迎」コーチの他球団流出もいとわない理由とは…譲れないのは1人だけ
日本ハム新庄剛志監督(52)が「コーチ流出歓迎」の考えを明かした。今季終了後に建山投手コーチがチームを離れ、ロッテの投手コーチに就任した。来季覇権を争うライバル球団への移籍となったが、指揮官は「大歓迎なんですよ」と話す理由とは-。 【写真】新庄監督が“流出NG”のコーチ ◇ ◇ ◇ 新庄監督は本音で言った。「今回、建山コーチがロッテに行ったじゃないですか。僕は大歓迎なんですよ」。建山投手コーチは23年シーズンから2年間、ともに戦った。昨季は投手起用を一任。今季は監督自ら行ったが、建山コーチにも相談しながらだった。22年に3・46だったチーム防御率は23年が3・08、24年は2・94と良化。一定の成果を挙げながら、来季はライバルチームに加わるのは痛いが、求められて新天地へ向かうことに喜びがあった。 新庄監督 選手以外に、そういうコーチを育てたいなと思っていた。実は(ロッテ)吉井監督とも「建山コーチは、いいコーチだね」って話をしていたんで。 自身が伝え続けた野球観に沿った形で投手陣をまとめ上げ、結果を残してくれた建山コーチの実績をロッテも評価してくれたと推測。だからこそ今回のケースは、監督就任当初から思い描いていた理想型。「例えば、森本コーチが(他球団から)欲しいと言われれば『どうぞ、どうぞ』と渡すし」と自身に縛り付ける考えもないという。 今秋キャンプに参加しなかったのも“コーチ育成”の狙いがあった。「練習メニューを監督になったつもりでやらすのも、育てる1つのポイント」と説明。将来的に他球団でも活躍できる指導者がたくさんいれば、自然とチームの育成力も高まる。ただ、1人だけは流出NG。「林(孝哉)ヘッドだけは勘弁してほしい。(新庄監督自身が)サインを覚えられないから…彼だけはいてもらわないと(笑い)。林ヘッドがどこかに行ったら俺もついて行くぐらい、大事な存在」と明かした。【木下大輔】