大阪府「時短要請」の延長決定 来月1日から府内全域に拡大
大阪府「時短要請」の延長決定 来月1日から範囲を府内全域に
大阪府は26日午後、大阪府庁で「第41回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、大阪市内の飲食店などに出している営業時間の短縮要請を4月21日まで延長し、対象範囲を大阪府内全域に拡大することを決めた。吉村洋文知事は「明らかな感染拡大の傾向にあると思います。年度替わりで歓送迎会の自粛のお願いや宴会を伴う花見の自粛のお願いであったり、感染が広がりやすいこの時期に感染急拡大を抑えるということで府民のみなさんにお願いしたい」と述べた。 【中継】大阪府がコロナ対策本部会議 府内全域に時短要請拡大へ(2021年3月26日)
1日から範囲を府内全域に拡大
これまでの時短要請は今月31日までが期限で対象範囲は大阪市内に限定していたが、これを4月21日まで延長することとし、さらに4月1日からは範囲を府内全域に拡大する。
「明らかな感染拡大の傾向、若い世代の伸びが非常に大きい」
吉村知事は、会議の中で「明らかな感染拡大の傾向にあると思います。分析すると、大阪市内・市外ともに増加傾向にある。特に若い世代の伸びが非常に大きいという状況でもあります。経験上も若い世代、そして感染経路不明の割合が増えてくると感染急拡大につながってくる場合が非常に多いです」と述べた。
歓送迎会の自粛のお願いや宴会を伴う花見の自粛のお願いしていく
また「ちょうど年度末で歓送迎会が増える時期で、そういった状況をみても感染拡大しやすい時期でもあります。歓送迎会の自粛のお願いや宴会を伴う花見の自粛のお願いであったり、感染が広がりやすいこの時期に感染急拡大を抑えるということで、府民のみなさんへのお願いを決定して進めていきたいと思います」と話した。
知事「一段と引き締めて府民のみなさんにもお願い」
懸念点として、関西圏でも報告例が増えている「変異株」についても議論した。 吉村知事は「既存株から変異株に置き換わってくる過程にあると思いますが、年度替わりの感染が広がりやすい時期に差しかかっている。ここは一段と引き締めて感染対策の徹底をお願いすべき時期だと思います」と府民に感染対策への協力を求めた。
シートを敷いての花見、飲食を伴う花見の自粛を
会議後、囲み取材に応じた吉村知事は、改めて府民への呼びかけを行った。特にシートを敷いての花見、飲食を伴う花見の自粛を強く呼びかけた。「シーズンの真っ最中という状況でもあります。27日ごろが満開ともいわれています。通り過ぎながら花見というのは日本人の文化として桜を愛でるということもされると思いますが、シートを敷いて花見をする、飲食をして宴会のような花見をするということは、ぜひ自粛をお願いいたします」と述べた。