なでしこJ「みんなで頑張るぞ」「おー!」 121日間の聖火リレー、福島からスタート
今夏に開催される東京五輪の聖火リレーが25日午前9時40分ごろ、福島県のJビレッジからスタートした。第一走者は、女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」が2011年ワールドカップで優勝した際の監督、佐々木則夫さんと当時の代表選手ら15人。出発に先立ち佐々木元監督は「聖火を、希望の光を届けたい。日本のみなさん、チーム一丸となって頑張っていきましょう」と声を張り上げ、「みんなスタート頑張るぞ」の掛け声に合わせ、会場全体が「おー!」と応えた。聖火リレーは7月23日の五輪開会式まで121日間かけ、約1万人のランナーが全国の859市区町村を回る。
出発に先立って行われた式典では、聖火リレー公式アンバサダーであるお笑いコンビ・サンドウィッチマン、女優の石原さとみさん、柔道の五輪金メダリストの野村忠宏さん、射撃選手として3度パラリンピックに出場した田口亜希さんが登壇。聖火はサンドウィッチマンによって壇上に運ばれ、石原・田口両氏によって聖火皿へ点火された。 石原さんは「聖火リレーに対する意見や考え方は様々でいいと私は思っています。でも1つ思うのは、目標があるということは生きる希望になるんだなと、ランナーの方たちだけでなくて、多くの方が目標を持って、明るく前向きに生命力を高めて生き抜いていってほしいなと心から思います」と語った。
聖火リレー、異例の1年延期
東京五輪・パラリンピックは2020年夏に開催予定だったが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、異例の1年延期となった。五輪開会式は7月23日。大会組織委や日本政府は選手、関係者、開催都市の東京都などの「安心・安全第一」を掲げている。海外客受け入れは断念を決定。各競技における観客上限数については4月中に大枠を示すことになっている。