大阪府は26日午後、大阪府庁で「第41回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開いた。会議冒頭で大阪府の吉村洋文知事は「現状、大阪市内全域にお願いしている時短要請を範囲を広げて、大阪府内全域に広げてお願いするということが必要と思っています。このあたり、分析や議論を踏まえ、方針を決定していきたいと思います」と述べた。 【中継】大阪府がコロナ対策本部会議　府内全域に時短要請拡大へ（2021年3月26日）

知事「明らかな感染拡大の傾向にあると思います」

［写真］第41回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議で発言する大阪府の吉村洋文知事＝26日午後2時すぎ、大阪府庁で

　吉村知事は会議冒頭、現在の大阪府の感染状況を説明し「明らかな感染拡大の傾向にあると思います」と述べた。そして「分析すると、大阪市内・市外共に増加傾向にある。特に若い世代の伸びが非常に大きいという状況でもあります。これは経験上も若い世代、そして感染経路不明の割合が増えてくると感染急拡大につながってくる場合が非常に多いです。今後感染は拡大する可能性が高いという風に思います」と続けた。

「ちょうど年度末で歓送迎会が増える時期」

　そういった見地から、この会議で対応を決めていくとし「現状、大阪市内全域にお願いしている時短要請を範囲を広げて大阪府内全域に広げてお願いするということが必要と思っています。このあたり、議論を踏まえて分析も踏まえ、方針を決定していきたいと思います」と述べた。 　また「ちょうど年度末で歓送迎会が増える時期でもあります。そういった状況をみても感染拡大しやすい時期でもあります。歓送迎会の自粛のお願いや宴会を伴う花見の自粛のお願いであったり、感染が広がりやすいこの時期に感染急拡大を抑えるということで府民のみなさんへのお願いを決定して進めていきたいと思います」と続けた。