負傷離脱の久保建英抜きで森保JはW杯アジア最終予選”10月シリーズ”のサウジ、豪州戦を戦えるのか?
森保ジャパンで序列を上げていたMF久保建英(20・マジョルカ)が、カタールワールドカップ出場をかけたアジア最終予選の最初の正念場となる、サウジアラビア、オーストラリア両代表と対戦する10月シリーズを欠場することが決定的になった。 久保は日本時間23日未明のレアル・マドリード戦で先発したが、右ひざを痛めてハーフタイムに交代。一夜明けて自身のインスタグラムへ、マジョルカだけでなく日本代表戦に対しても「ピッチ外から応援をしたい」と投稿し、日本時間25日にはマジョルカのルイス・ガルシア監督が「1ヵ月か、それ以上だろう」と離脱期間に言及した。 オマーン代表との初戦で黒星を喫するなど、アジア最終予選の序盤から逆風にさらされている日本は、ともに連勝発進しているグループBのライバル勢との連戦を前にして、トップ下の一番手だった久保を欠く中盤2列目の再編成を余儀なくされた。
ピッチの外で注目される状況に個人的には興味はない、という主義を頑なに貫き、ツイッターやフェイスブックを利用していない久保が、唯一登録しながらなかなか新規投稿が見られないインスタグラム(@takefusa.kubo)をおもむろに更新した。 心配するファンへ、一刻も早く現状を伝えたかったのか。ハーフタイムで交代したレアル・マドリード戦から一夜明けた日本時間24日に投稿された文面には、プロサッカー選手になって初めて経験する故障離脱に対する無念さと、マジョルカだけでなく来たる日本代表戦の欠場、そして早期復帰への誓いが綴られていた。 「昨日の試合中のワンプレーで膝を怪我してしまい、少しの間チームを離れることになってしまいました。とても重要な時期にチームと代表の力になれないことはとても悔しいですが、今度はピッチ外から応援をしたいと思います。そして1日でも早く復帰をしてチームの力になれる様に今自分にできることを頑張ります」(原文ママ) 保有権を持つレアル・マドリードのホーム、サンティアゴ・ベルナベウのピッチに初めて立った久保を予期せぬアクシデントが襲ったのは、フランス代表FWカリム・ベンゼマと激しい競り合いを演じた直後の前半27分だった。 何度も気にしていた右ひざに覚えた違和感が、前半を終えた段階で看過できない痛みへと変わったのだろう。試合後の会見で久保から交代を訴えてきたと明かしたマジョルカのガルシア監督は、日本時間25日の記者会見で「1ヵ月か、それ以上だろう」と久保の離脱期間に言及したと、スペインのメディアがいっせいに報じた。 けがの原因について、ガルシア監督は「急にストップした際に、悪い角度でひざに負荷がかかった」と説明した。半月板損傷を報じるメディアもあるなかで、久保はインスタグラムへ投稿したスペイン語のなかで「重症ではない」と説明している。 レアル・マドリードの意向でマドリード市内の病院で診察を受けた久保は、保存療法で完治を目指すとも報じられている。それ以上の情報がない状況で、インスタグラムへの投稿通りに、ラ・リーガだけでなく来たる代表戦も欠場することが確定した。