【高級ステーションワゴン対決】BMW 520d xDriveツーリング対メルセデスE 220 d 4MATIC T 果たして勝者は?
BMWはより軽快で快適
この運転支援システムは、多くの「もしも」や「しかし」を前提としており、ドライバーは常に監視していなければならないため、日常的に使用されるかどうかは疑問だ。かえって疲れてしまう。メルセデスには、ウインカーを出すと車線変更を行う車線変更アシスタントがある。ただし、両手をハンドルの上に置かなければならない。
BMWはメルセデスよりもさらに敏感に路面を感知する。オプションの20インチホイールでも、快適性をあまり損なうことなく対応できる。主観的には、リヤアクスルステアリングの効果で、BMWはより軽快にハンドルを切ることができる。
メルデスのスクリーンで本物の映画体験
メルセデスのテストカーについてまず驚くのは、9万ユーロ(約1,150万円)を超える価格設定だ。2023年11月に、同じエンジンを搭載したセダンを比較した。その時は、ベンツとBMWの価格差は1万2,000ユーロ(約196万円)だったが、今回はさらに高くなっている。
テスラのような電動式で伸びるメルセデスのドアハンドルは、動きがややぎこちない。一方、BMWの折りたたみ式ハンドルは滑り落ちてしまう。どちらも最適なものではない。車内では、Eクラスは、1,773ユーロ(約29万円)のハイパースクリーンと助手席側の3つ目のスクリーン(12.3インチ)が圧倒的だ。プラスチックの表面ではなく、助手席ではコンパス、時計、ナビゲーションマップ、あるいはメルセデス博物館の写真を見ることもできる。ただ、操作には慣れが必要だ。例えば、シート調整スイッチにはフィードバックがない。また、ランバーサポートはシート上のボタンでは調整できず、4階層のメニューに潜り込まないと調整できない。 それ以外では、両車には驚くほど多くの類似点がある。どちらも制動距離は約31メートルという驚異的な短さで、どちらも48ボルトのマイルドハイブリッド仕様で、変速の遅れがまったくなく、ディーゼル燃料消費量は約リッターあたり16.6kmと好燃費だ。音声制御システムもどちらも最高レベルだ。残念ながら、どちらも後方視界が悪いという欠点がある。