全自動運転タクシー「Waymo」をサンフランシスコで体験してみた
移動中もプライベートな空間が叶う
ほとんどUberのようなイメージで利用できるWaymoですが、Uberと違って良かったのが、完全にプライベートな空間を楽しめるところです。 Uberは少なからず運転手が居るため、会話をする場面もあり気を遣いますが、Waymoは運転手すらいない完全に自分たちだけの空間です。 実際に乗ってみて、気を遣わず会話を楽しんだり、街並の写真を撮ったりと、リラックスした時間が過ごせるのが大きなメリットだと感じました。 また車内のモニターで音楽を選ぶこともでき、「移動を快適に、心地良く」というところが1つコンセプトになっているように感じました。 一度Waymoに乗ってからは、市内の移動はできるだけWaymoを利用したいと思うほど気に入ってしまい、今回の旅行では3度ほどリピートして利用しました。 価格がUberとそれほど変わらない点もうれしいポイントです。
決済もアプリ内で完了。降車もスムーズ
目的地に着くと音声とモニターでお知らせしてくれ、モニターをタップすると鍵を開けることができます。 車を降りてドアを閉めると降車が完了。しばらくしてWaymoは走り出していきます。 決済は事前にアプリに登録したクレジットカードやApple Payで自動決済してくれるので、降車時もバタつくことなくスムーズ。 チップの概念などもなく、シンプルなのもうれしいポイントです。
Waymoは日常に馴染むのか
現在の対応地域はサンフランシスコ市内のみですが、フィッシャーマンズワーフやゴールデンゲートブリッジなどもエリアに入っており、思ったより広い印象でした。 ただし、ハイウェイには対応していないので、場所によってはUberより時間がかかってしまう点は懸念かもしれません。 いずれハイウェイにも対応する時が来るのか、まだまだ進化が楽しみです。 稼働台数はまだ300台ほどのようですが、観光地ではよく見かけることが多く、Waymoが2、3台連続で走っている光景も目にしました。 まだサンフランシスコ市内だけという珍しさもあり、観光客の利用が多い印象でしたが、中にはふらっと身軽に乗車する現地の方も見かけました。 実際に体験してみて、タクシーやUberより気軽に利用でき、プライベートな空間が楽しめるというWaymoの利点は、日常でもすすんで使いたい交通手段の1つになり得るように感じます。 もし日本で導入された時には、タクシーの代わりはもちろん、電車に乗るのが大変な小さな子供連れや高齢者のちょっとした移動手段としても十分に役立つでしょう。 車内で気を遣わずミーティングをすることもできるので、ビジネスシーンでの移動にも重宝しそうです。 日本での自動運転の導入は難しい側面もあるかと思いますが、これからの展開に期待したいですね。 Source/Waymo監修・取材/Rei取材・執筆協力・撮影/みのくるみ
Rei丨暮らしとNotion。