楽天D1位・宗山塁、「原点忘れずに」杜の都から目指す球界NO・1ショート
楽天のドラフト1位・宗山塁内野手(21)=明大=が5日、仙台市内の「犬鷲寮」に入寮した。 【写真】楽天D1位・宗山塁、かつての仲間が寄せ書きをしてくれた少年野球チーム時代のユニホームを持参した 「本当に歴代の素晴らしい先輩方がおられた部屋なので、自分も続けるように覚悟を持ってやりたい」。〝20年に一人の逸材〟に用意されたのは角部屋で背番号と同じ1号室。昨季にベストナインに選出された小深田、開幕投手を務めてプレミア12で侍ジャパン入りした早川らを輩出した出世部屋だ。 入寮に際しては4個のグラブなど野球道具以外に、小学時代に在籍した広島・三良坂少年野球クラブの当時のチームメートらの寄せ書きが入った懐かしのユニホームを持参。「昨年末にいただきました。自分の野球(人生)の原点なので、そのときの気持ちを忘れずにいきたい」。小学1年時に入部する条件として父・伸吉さんから課せられたのが「毎日、練習すること」。その約束は16年たった今も破られておらず、広島に帰省したこの年末年始も地元の球場を借りて不休でトレーニングを続けてきた。 恩師である母校・広陵高の中井哲之監督にあいさつに訪れた際には、プロは確約のない世界だと改めて厳しく説かれ、「だからこそ、活躍できるときにしっかり活躍しろ」との言葉を贈られたという。 初詣のおみくじは末吉。初夢は「遅刻して試合に間に合わなかった」と苦笑交じりに告白した中、新人合同自主トレは9日に楽天モバイルパーク宮城で始まる。(東山貴実)