リーセはまだベラミーの「ゴルフクラブ襲撃事件」に怒っている「連絡もとってないし、友達になりたいとも思っていない」
2007年の決勝T1回戦前夜のイザコザ
リヴァプールやローマで活躍したヨン・アルネ・リーセ氏は、リヴァプールに所属していた2007年のチャンピオンズリーグ・バルセロナ戦前夜に起こったクレイグ・ベラミー氏との口論について回想した。英『Mirror』が伝えている。 バルセロナ戦前夜、リヴァプールの選手たちはラファエル・ベニテス監督の了承を得て、選手たちで食事会を行なっていた。カラオケを歌うことをベラミー氏に強要されそうになったリーセ氏は呆れて部屋に戻り寝ていたが、突然酔っ払ったベラミー氏がゴルフクラブを持って部屋に押し入り、襲撃してきたという。リーセ氏は今でもこの事件について怒っているようだ。 「今はクレイグ・ベラミーと連絡を取っていないし、友達になりたいとも思っていない。彼が私にしたようなことをチームメイトにすべきではないからだ。チームメイト同士というのはいつも口論するものだし、トレーニング中にもいろんなことが起きるが、彼はやり過ぎだった。だから、私の人生で一緒にいたいと思う人ではない」 「彼を恨んでいるわけではない。彼は自分のやりたいことをやっているし、バーンリーでヴァンサン・コンパニと一緒に数年間やっていたのを見たし、うまくやっているのは嬉しい。でも、人生で一緒にいたいと思う人ではない。許すことはできるけど、忘れることはできない。私たちの間に起こったことはずっと前に許されたけど、それでも彼のしたことは忘れられない。それは度を越していたからね」 ベニテス監督に諭されたベラミー氏は謝罪し、8万ポンドの罰金を受け入れたとされるが、やはり心の中でくすぶるものはあったようだ。しかし面白いもので、その後行われたバルセロナ戦ではベラミー氏、そしてリーセ氏がゴールを決めて逆転している。ベラミー氏は同点弾を決めた際にゴルフスイングのパフォーマンスを行い、これもまたリーセ氏のイライラを誘ったようだ。しかしリーセ氏の2点目の逆転弾をアシストしたのはベラミー氏で、このとき2人は抱き合って喜んでいる。 ベラミー氏も昨年、ポッドキャスト『The Overlap』でこのときのことを回想している。どうやらリーセ氏が仲間内のゴルフでイカサマをやり、そのこともあってベラミー氏の心中にはイライラが蓄積していたのだという。 ベラミー氏は「認めなければならない。これはとんでもなく恥ずかしい行為だったし、誇りに思うつもりもない」と同番組内でコメントしていたが、やはり深い溝は残ってしまったようだ。
構成/ザ・ワールド編集部