連絡網廃止で「子どもの友だちの名前と連絡先がわからない」 デジタル化で変わった小学生や親の“つながり方”とは?
■子ども同士でつながれる「ID」 でも子どもたちは知っています。親を介さず連絡を取り合う方法があるのです。 「ID」です。 ゲームやLINEのIDやユーザーネームさえ知っていれば、子ども同士簡単につながることができます。大変便利な機能ですが、親はリスクも頭に入れておかなくてはなりません。学校の友だちならいいですが、塾の友だち、友だちの友だち……と子どもの世界は広がっていきます。簡単に見知らぬ大人や海外のユーザーとつながることもできます。オンラインゲームの先にはグローバルな世界が広がっています。 「全く知らない大人の声がゲームから聞こえてきて、怖くなった」 「知らない地方の子に子ども部屋の写真を送ろうとしていたので止めた」 というリアルな保護者の声も取材で聞いてきました。 とはいえ、ネット断ちは不可能な時代です。大切なのは親が寄り添うことです。子ども同士でつながれる時代だからこそ、親子のコミュニケーションを大切にし、一緒に楽しみながらリスクについて繰り返し伝える必要があります。 (取材・文/大楽眞衣子)
大楽眞衣子