【インタビュー】長谷川唯、マンチェスター・シティ3年目の挑戦「最高の環境がある。日本は自分がいる国と思ってもらえるように」
■日本人3選手獲得については…
―――CBで言えば、特に主将のイングランド代表DFアレックス・グリーンウッド選手は判断能力も優れていて、非常にレベルの高い選手だと感じます。 長谷川 もちろん他にもたくさんいい選手はいますが、CBがすごくいい選手で。自分にとって一番近くで一番関わる選手である、ライア(アレシャンドリ。スペイン代表)と、グリーンウッドは足元がうまく、パスを出すところ、運ぶ位置、すぐに変える判断など、いろいろな部分で今までやってきた選手にはない感覚を持っている選手です。自分自身すごくやりやすいですし、やりたいことがお互いにわかっているので、やっていて楽しいので、オフでしばらく2人と一緒にプレーできていない分、早くプレーしたいですね。 ―――その2人が持っている能力含めて、チームとしても長谷川選手が消されることを想定してやっていると。 長谷川 ちゃんと2人がわかってくれているからこそ、自分のポジショニングも生きてきますし、CBだけでなく他の選手たちも共通の認識を持ってできているので、「こういうときはCBが運んでくれるからこうしよう」「今、唯がフリーだから、ボールを集めるために唯の前のスペースを空けよう」ということがチーム全体に浸透している感覚があるので、本当にやっていて楽しいです。 ―――チームメイトと頻繁に戦術的な部分の共有やディスカッションをしますか? 長谷川 基本的には監督が前の試合の例を出しながらミーティングで話して、それに対して選手がリアクションしたりはありますが、考えがズレている感覚はそこまでないですね。選手同士でも、例えばパスの強さの問題でズレても、お互いやりたいことはわかっているので、一つの言葉で済ませられるようなプレーが多いです。もし考え方が違えば、ディスカッションも大事ですけど、共通の認識が多いので、いい意味でそれがないですね。 ―――監督の落とし込みや、獲得してくる選手のタイプの影響もありますか? 長谷川 監督と話していてもライアのようなタイプの選手がほしかったと感じますし、今夏に日本人選手も3人加わりましたが、たぶん自分と合うタイプの選手を探してきた部分もあると思いますし、今は自分にとって最高の環境がシティにあると感じます。 ―――清水梨紗、山下杏也加、藤野あおばと日本人が3人加わりました。しかも3選手ともベレーザ出身です。クラブから事前に獲得の相談はありましたか? 長谷川 「どういう選手?」と獲得のギリギリに聞かれたりはしましたが、あまり詳しくは聞かれていません。ほぼ獲得が決まっていて、確認だけしたのかなと。ただ、シティのサッカーに合うのは、ベレーザでやっていたような選手だろうなと感じます。それは自分がベレーザにいたからそう思ってしまっているかはわかりませんが、シティが獲得した選手がベレーザ出身であることはうれしいですし、これからもシティ、ベレーザのお互いが「こういうサッカーがいい」と思えるプレースタイルを続けてほしいという願いもあります。