【高校サッカー愛媛全力応援】キャプテンを全国へ… 「松山北」を応援したい5つのこと
4. 瑛翔のために… Cマークがつないだ想い…
迎えた愛媛大会決勝。パスサッカーで勝ち上がってきた、新田高校との全国をかけた一戦。松山北のゲームキャプテンは、松永選手。ケガで出られないチームのキャプテン末光選手自ら「全国に連れて行ってくれ」と想いを込めながらキャプテンマークを巻きました。 ゲームが動いたのは後半32分。松山北、自陣深くからのFK。前線へ大きくけり出したボールは相手DFへ。そのセカンドボールを回収した松永選手が味方へパス。そのまま前線へと走り出します。DFの裏へ走り抜ける松永選手の足元へ味方からボールがわたり、右足を振り抜きました。 飛び出したGKの頭上を越す松永選手のループシュートで松山北が先制。真っ先にベンチの末光選手のところへ駆け寄り、抱き合いました。しかし、ゲーム終了間際に追いつかれPK戦に突入します。 キャプテンマークはGK市中選手の左腕に。末光選手が巻きなおしました。 すると、相手の1本目。ゴール左を狙ったボールをGK市中選手がファインセーブ!末光選手の気持ちがこもった、キャプテンマークを付けた選手たちが活躍し松山北が勝利。 愛媛県大会では1999年以来25年ぶりとなる決勝PK戦を制し松山北が8大会ぶり6回目の選手権全国大会出場を決めました。
5. 憧れの全国大会! キーマンは唯一の3年生
決勝で松山北の先制点をアシストしたのは、唯一残った3年生、MF森隼人選手(3年)です。 「松山北は全国大会に出るべきチーム」と語る森選手。中学年代はJクラブ下部組織で活躍し、ユース昇格の声もかかる選手でした。しかし「小さいころからの夢だった選手権に出たい」と松山北を選択。その夢を叶えた今、次の目標は全国での勝利です。初出場で挑んだ41回大会(昭和37年度)には抽選で2回戦進出を決めたものの、それを除けばいまだ全国未勝利。 松山北の初戦は12月29日に行われる山形代表・東海大山形との1回戦。全国での勝利を目指して全力でピッチを駆け抜けます。 (取材・文 高校サッカー選手権民放43社/南海放送)