イスラエルとハマスの停戦協議再開も、ガザ空爆続く 105人死亡
イスラエルとイスラム組織ハマスは5日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘停止と人質解放に向けた合意の詳細を巡り応酬した。 ハマス関係者は解放の対象となる人質34人のリストを承認したと述べた。一方、イスラエル首相府はハマスから人質のリストは提示されていないと表明した。 ハマス関係者はその後、停戦で合意した場合に解放する人質34人の氏名を記したリストの写しをロイターに提供した。 トランプ次期米大統領の就任を20日に控え、イスラエルとハマスの間では停戦と人質解放での合意に向けた新たな動きが見られる一方、イスラエル軍はガザ地区で攻勢を強め、医療関係者によると、この週末に空爆で105人が死亡した。 イスラエルは3日、協議再開に向けて仲介国カタールの首都ドーハに交渉団を派遣。バイデン米政権はハマスに合意を促した。 ハマスは3日、できるだけ早期の合意にコミットしていると表明したが、双方がどの程度合意に近づいているかは不明だ。 ハマス関係者はロイターに対し、人質解放での合意はイスラエルがガザ撤退と恒久的な停戦または戦闘終結に同意することが条件だと強調。その上で「(イスラエル側は)今のところ、停戦・撤退での合意を巡りかたくなな立場を堅持し、一歩も前進していない」と語った。