頭をほぐしてパフォーマンス向上! 育毛、疲労回復にも。プロが教える「3分頭皮マッサージ」
(4)(3)の体勢のまま、両手の親指とそれ以外の4本の指でおでこを左右から包む。親指と4本の指でおでこの筋肉を内側に寄せるように動かして、30秒間もみほぐす。
合計で3分の頭皮マッサージ。最もガチガチになっている頭頂部を直接もまなくても、おでこや側頭部の筋肉をほぐすことで、頭部全体を覆っている筋膜がゆるみ、次第に頭皮がやわらかさを取り戻していきます。
リフトアップ、不眠、疲れ軽減にも効果
1日2~3回、この頭皮マッサージを毎日続けると、早ければ2週間ほどで見た目の変化が期待できます。 辻「頭皮がやわらかくなると、おでこの筋肉がぐっと上にあがります。そのため顔のたるみがあがり、全体的にリフトアップします。目がパッチリする、あご下のもたつきが消える、首が長く見えるなど、シャープな顔つきに変わっていきます」 薄毛・抜け毛の原因が血流低下にある人は、「3カ月ほど続けると頭皮環境が改善し育毛効果も期待できる」と、辻さん。 「夏は頭皮環境が悪くなりやすく、そのせいで秋は一年で一番抜け毛が多い時期です。夏の間、何も頭皮ケアをしなかった人は、通常の3倍ほど毛が抜けるというデータもあります。秋になって落ち込まないために、夏のうちに頭皮マッサージを習慣にしましょう」 それと同時に、血流を悪化させないための予防も心がけたいところ。
辻「交感神経が優位になっている時間を減らすために、リラックスできる時間を意識的に増やしていくことが大切です。そのため、自分が夢中になれる時間を持つことをおすすめします。1人で没頭する趣味の時間、家族と過ごす時間でもよいでしょう。 仕事モードの“オン”から離れ、“オフ”の時間をつくることで自律神経のバランスが整い、全身の血流がスムーズになります」 血流が改善して頭皮がやわらかくなると、見た目だけでなく、ぐっすり眠れる、疲れがとれる、頭痛が軽減するなど、健康面でもメリットがたくさんあります。今感じている心身の不調も、頭皮をほぐすことですっきりしそうです。