頭をほぐしてパフォーマンス向上! 育毛、疲労回復にも。プロが教える「3分頭皮マッサージ」
頭頂部だけをほぐすのでは足りない
紹介する頭皮マッサージは、たった3分でできる簡単なメソッド。マッサージを行う前に、効果を高めるために知っておきたいポイントが2つあります。 辻「最も大事なのが、落ち着いてできる時間を確保して、急がずに行うこと。仕事モードで交感神経が優位になったままパパッとやっても、頭皮の硬さはほぐれにくく、効果は半減します。 ベストのタイミングは、夜のリラックスした時間帯で、髪を洗ったお風呂あがりです。最低でも夜に1回、できれば日中も仕事から離れる時間をつくり、合計で1日2~3回できると、さらに頭皮のコンディションがよくなります」 2つ目のポイントが、頭頂部をいきなりほぐすのではなく、肩回りや首回りなど、頭部より下の部位からほぐしていくことです。 辻「頭皮の血流悪化は、背中や肩、首などの筋肉が硬くなって起こるもの。そのため胸→首や背中→側頭部→おでこというように、『下から上』の順番で筋肉をほぐしていきます」 薄毛が目立ちやすい頭頂部をついマッサージしたくなりますが、いきなり刺激するのは、あまり意味がありません。上半身の滞りを下から順番にほぐしていくことで、「太い血管から頭頂部の毛細血管まで血流にのって栄養が届くようになる」と、辻さんは解説します。
POINT ・落ち着いてできる時間を確保して、急がずに行う ・「胸→首や背中→側頭部→おでこ」の順番で、下から上にほぐしていく
やわらか頭皮になる「3分マッサージ」
それでは、血流の滞りを改善する「頭皮マッサージ」を実践してみましょう。
(1)鎖骨に手を当てる。肩甲骨を大きく動かすイメージで「前から後ろ」にひじを回す。ゆっくりと時間をかけて、30秒で5回、回すのがポイント。続けて「後ろから前」に、同じく30秒で5回。
(2)両腕はだらんと力を抜き、頭を前に倒す。頭の重さを感じながら、1周30秒かけて、時計回りに首を回す。同様に反対回しも行う。
(3)テーブルにひじをついて腕を固定する。両手の親指の付け根部分を側頭部に当てて、指全体で頭を包むようにセット。指先ではなく、親指の付け根部分で前から後ろに円を描くように側頭部をゆっくり回して、30秒間もみほぐす。