「手応えしかないです!」ベルギー2部で研鑽を積む“三拍子揃う長身CF” 後藤啓介は充実の一途!「2桁ゴールを取りたい。あと5アシスト」【現地発】
「日本だと『味方が上がるのを待て』と言われるんですが…」
半年で6ゴール・1アシストという数字に手応えを掴んだのでは? 「そうですね。手応えしかないです。今日も“73番(ラパージ)”のクリアボールから前に運んで斜めにスルーパスを出せた。日本だと『味方が上がるのを待て』と言われるんですが、こっちでは『行け! 縦に行け!』って言われるんです。それに慣れてきた証拠かなと思います」 後藤が中盤に降りてパスを受け、前にポジションを取る味方に縦パスを入れ、自らスプリントで敵ゴール前に迫るシーンが幾度もあった。逆も然り。後半、ラ・ルビエールが左サイドを執拗に攻め、最後はバイタルエリアから仕留めようとした。「あ、危ない!」と思ったそのとき、いつの間にか後藤が帰陣して相手のシュートをスライディングでブロックした。 「ディフェンスするのにポジションは関係ないですから。失点しないことが大事」 今季の目標は? 「結果を残し続けないとトップチームに上がれないんで、チャレンジャーリーグ(ベルギー2部リーグのこと)で2桁ゴールを取りたい。あと5アシスト。『2桁・2桁』がベストですけれど」 開幕節(デインズ戦/1-4)では慣れない右ウイングを任されてやり辛さを感じたものの、CFに戻った第2節のペトロ・アイスデン戦(1-3)では「プレー自体は完璧で、あとは決めるだけだった」という出来だった。そしてラ・ルビエール戦で待望の今季初ゴール。長いリーチを活かし、身体より遠いところにあるボールをピタリと止めてから、次のモーションに移るプレーはしなやかで美しい。 シュート、チャンスメイク、ゲームメイクと三拍子揃う長身ストライカーの後藤は、成熟したプロチーム相手にたくましく戦いながら、個のチカラを伸ばしている。 取材・文●中田 徹
【関連記事】
- 「欧州組を呼ぶ意味がよく分かった」NEC小川航基が森保ジャパンから得た“リアルな刺激”「自分も食い込んでいきたい」【現地発】
- 「日本人ばっかり出して」「弱いじゃないか!」ファンが不満を抱いたSTVVが100周年で挑む“ユース育成改革”の全容~立石敬之CEOに訊く【現地発】
- 塩貝健人はなぜNEC移籍を決断した? CLに出るようなクラブからオファーもあったが...「キャリアプランから逆算」「最終目標はレアル・マドリー」【現地発】
- 「稼げる、収益を考えられる、クラブに還元できる」“小笠原満男・命”だった少女が欧州クラブでバリバリ活躍する敏腕広報に成長を遂げるまで【現地発】
- 「レフェリー? 英語で話しました」ヘント渡辺剛は指揮官に“キャプテン代役”を託される充実ぶり!すっかり強豪クラブの“顔”のひとりに【現地発】