「手応えしかないです!」ベルギー2部で研鑽を積む“三拍子揃う長身CF” 後藤啓介は充実の一途!「2桁ゴールを取りたい。あと5アシスト」【現地発】
「今はスピード感といいフィジカルといい、慣れてきました」
後藤は8月31日、第3節の対ラ・ルビエール戦(1-2)で今季初ゴールを決めた。10分、最後尾から左サイドに展開したRSCAフューチャーズはガシムー・シラ(16歳)がGKと1対1になりシュート。このこぼれ球を後藤が左足でゴール右隅に先制弾を蹴り込んだ。 シラは開幕から2戦連続途中出場で2ゴールを決めている伸び盛り。ラ・ルビエール戦では初めて先発しトップ下を務めた。 「ラ・ルビエールの5枚(DF)と3枚(MF)に対し、“57番(シラの背番号)”と俺が2人で走ったり、俺がタイミングを見て(中盤に)落ちたりする(練習)を今週、ずっとやってました。(ゴールシーンは)俺が落ちて彼が前に走ってごちゃごちゃって(混戦に)なってくれて、いいところにボールが来ました。あとは流し込むだけでしたね。プラン通りの(ゴール)と言えばプラン通りでした」(ラ・ルビエール戦後の後藤) RSCAフューチャーズは前半の試合をコントロール。後藤も調子が良く、相手のDFラインの背後を突いた走り込みからパスを引き出してゴールに迫ったり、中盤のスペースに落ちてから味方を使ったり、いいリズムでプレーしていた。とりわけCBアマンド・ラパージ(19歳)は後藤のフリーランニングをよく見ており、息の合った縦パスを供給していた。 「昨季の試合(リールセ戦)で、俺が後ろから来たボールを止めて浮かしてゴールを決めたときも、彼がパスを出してくれたんです。彼は常に俺を見てくれているので動き出しはしやすい。彼は本当にやりやすいですね」 前半の後藤を止めることができなかったラ・ルビエールのCBの姿は後半のピッチになかった。しかし後半、全員10代のリザーブチームと、経験豊富なプロ選手の集団の違いが顕になる。セットプレーの精度とフィジカルの差は埋めようがなく、徐々にRSCAフューチャーズは疲弊し押し込まれていく。終わってみれば1-2で敗れ去った。ラ・ルビエールは勝点7でデインズ、RWDMと首位集団を構成。RSCAフューチャーズはセラン、ロケレンと共に勝点ゼロのままだ。 「(前半のように)プランAでできても、プランB、プランCを持ってないから(後半のように)ああなっちゃう」 RSCAフューチャーズで2季目とはいえ、後藤自身はベルギーに来てまだ8か月だ。 「最初はスピード感とフィジカル、サッカーの違いに慣れるのが難しく、最初のPKを決めてからゴールが1か月空いちゃいましたけど、今はスピード感といいフィジカルといい、慣れてきました。いかに早くトップチームに入ってそのレベルでやっていけるか、そこが次の課題ですね」
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