全国にファン「ストーブ列車」の津軽鉄道90周年 コロナで観光客減、地元の利用も増えず… 100年へビジョンどう描く
満開の桜のトンネルの下を通る津軽鉄道「走れメロス号」=2015年4月、五所川原市金木町の芦野公園駅
「ストーブ列車」や「本州最北の転車台」で知られる津軽鉄道は2020年11月13日、青森県五所川原市から中泊町まで(全長20.7キロ)の全線開業から90周年を迎えた。人口減少などを背景に利用者が落ち込む中、新型コロナウイルスという新たな危機を乗り越え、100周年に向けた道筋をどう描いていくのか。現状の課題を探り、津鉄を支える人の姿を追う。「列車の中に虫かごがあり、津軽鉄道の職員が卵からふ化させました」。10月24日、政府の観光支援事業「Go To トラベル」を活用して広島県や大阪府などから訪れた団体客約30人に、津軽半島観光アテンダントの阿部美紀さん(38)が津鉄の秋の名物企画・鈴虫列車の概要を説明…(この記事は2020年11月10~14日、東奥日報に連載されたものです。肩書き、年齢等は掲載当時のものです)
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