秋に「教養がある、心豊かな女性」が、目上の方や取引先との会話でしている、季節の話題とは?
これからの季節は紅葉狩りを愉しめる季節です。四季のある日本に生まれたからこその風情を味わってみてはいかがでしょうか。しみじみと日本の秋に触れるのも大人の女性のたしなみではと、 (一社)日本プロトコール&マナーズ協会の松田玲子先生。 【画像】意外とやってる!お箸のマナー5大違反「あなたは大丈夫?」 取引先や目上の方と会話をする際、さりげなく季節を感じる話題ができると、お相手は口には出さないくても「四季を楽しくことができる教養のある女性」だと好感を持ってもらえるかもしれませんよ。 【 気品を身につけるシンプルな教え#104紅葉狩りや収穫祭編 】
「紅葉狩り」の由来はなに?
紅葉狩りは、もともと宮廷や貴族の間で行われた優雅な楽しみのひとつでした。貴族たちが紅葉を見物しながら宴を開いて、その美しさを和歌に詠んだことが始まりといわれています。 この様子は能の演目のひとつの「紅葉狩」に表されており、現在にも伝えられています。紅葉を見にでかけた人物が美しい女性たちに出会うも、その女性たちが鬼だったという展開のストーリーです。長野県の戸隠や別所温泉などに伝わる伝説なので、そちらのほうに行かれる際には思い出しながらの紅葉狩りもいいですね 江戸時代の紅葉狩りは庶民の間にも広がったといわれ、親しい人たちと紅葉見物に出かけ、お酒を酌み交わして秋の一日を楽しむようになったそうです。
海外の方々も感嘆する日本の「紅葉狩り」の魅力は?
なんといっても、世界でも類を見ない色彩の豊かさです。日本以外の国では、「紅」か「黄色」が一か所で観られるのですが、日本の場合は紅と黄色、緑と3色を一か所に見ることができるので、海外の方々はその絶景見たさに紅葉狩りをされるそうです。 紅葉は標高によっても色づきが変わるため、山が多い日本では山頂からふもとまで美しいグラデーションを見ることができます。また、日本には何十種類もの紅葉を彩る木の種類があります。もちろん、代表的なものがモミジ・カエデ・イチョウですが、これら色彩豊かにみられるのが日本ならではです。
大人の女性なら神社散策、露天風呂や美味などバリエーション豊かな楽しみ方を
紅葉に染まる渓谷や山だけでなく、紅葉を背景にした庭や神社、お寺の境内など色づいた木々に囲まれた景色を見ながらの露天風呂や美味しいものを堪能できるのも魅力です。 古くから紅葉を愛してきた日本人は、愉しみ方のバリエーションが豊富です。そのいくつかをご紹介します。