Galaxy Watch Ultraレビュー - 氷点下でも大丈夫なスマートウォッチ、日常の使い勝手はどう?
■ジェスチャー操作が超豊富。画面に触れずに操作が完了 同機を触っていて良いなと思ったのは、操作方法のバリエーションが多いこと。「設定」アプリにある「ボタンとジェスチャー」の項目から、各種操作のオン・オフ切り替えや挙動のカスタマイズができるようになっています。 まず、前提として、ケースには2時、3時、4時の位置にそれぞれ「ホームボタン」「クイックボタン」「戻るボタン」が備わっています。 どれもケースから大きくは飛び出ないように設計されており、例えば手首を手の甲側に「L」の字に曲げるような形で腕をついたとしても、ボタン類の誤操作の心配はほぼありません。
これらのボタンの機能は、ある程度カスタマイズできるようになっており、特に3時位置のクイックボタンは、複数の機能から任意のものを割り当てることが可能でした。例えば、ストップウォッチなどを配置しておくと、パスタをお湯に入れてボタンを押すだけで、すぐに時間を測り始められるといった具合です。
こうした仕様があったうえで、ジェスチャー操作が豊富に用意されているのがポイント。 まず基本のジェスチャー操作として(1)指先をトントンッと「ダブルピンチ」操作、(2)腕を軸に手首をブルブルと回転させるように振る「振って解除」、(3)ドアをノックするように手首をトントンとする「トントン」が用意されています。
そのうえで、さらに「ユニバーサルジェスチャー」機能を使うことで、画面上の項目の選択や決定、画面を戻る操作なども、すべてジェスチャーで行えるように細かく設定ができます。 具体的には「ピンチ」(項目を進める)、「ダブルピンチ」(項目を戻る)、「こぶしを作る」(決定)、「腕を肘側に向かって小さく振る」(戻る)、「こぶしを2回作る」(その他メニューを表示)――のような感じ。慣れれば画面に一切触れずともウォッチの操作が完結します。 なお、ユニバーサルジェスチャーはGalaxy Watch7など同ブランドのほかウォッチのいくつかのモデルでも使えるため、Galaxy Watch Ultraだけのユニークな機能ではありません。しかし、グローブを着用するなど、アウトドアシーンや寒冷地での使い勝手を考えるならば、Galaxy Watch Ultraでこそ便利な機能にも思えます。 一点、惜しいなと思うのは、物理的なダイヤルがあればもっと操作しやすかったかも、ということ。 一応、「タッチベゼル」という機能で画面の縁を長押しすることで仮想のダイヤル操作はできるのですが、グローブしたままだと使えません。クリックボタンもよくあるリューズを回すような操作には対応していないので、操作によってはユニバーサルジェスチャーのピンチ操作などの回数が多くなってしまい、腕が疲れやすいかもしれません。 ■ヘルスケアとスポーツ用途は? 若干の配慮が必要な場面も Galaxy Watch Ultraは、測定できるヘルスケア機能も充実しています。 特に、Galaxy Watchシリーズでお馴染みの「体組成測定」が使えるのは、身体状況の簡易的な可視化を行って、健康習慣の改善のモチベーションアップに役立つでしょう。また、睡眠時に装着しておくことで、起床時に「エナジースコア」という数値を表示してくれることも、現状把握に役立つ機能です。