大人の知的な着こなしが、逆にエロティックと言われる理由は?
大人のエロスを構成する上で、絶対にハズせないのが知性。そこで注目したいのが、控えめながらも知的なムードが漂う淡色ベージュのワントーングラデです。簡単なのに断然シックで、じんわりと色気が香るとくれば、トライしない手はありませんよね。 春の大人は、ちょいエロい!
淡色グラデでエロい
ワードローブを構成する定番色も、春の軽やかなパレットに更新したい今日この頃。そこで取り入れたいのが、春の景色に溶け込み、知的な印象をもたらす淡いベージュやグレー。まろやかな淡色のアイテムを、より洗練度が高まるワントーンのグラデーションで着こなす提案です。 クワイエット・ラグジュアリーにも通じる、控えめな存在感が逆に艶に転化するというパラドックス。とびきり洒脱なのに同系色でまとめるだけで成立する、至って楽ちんな点もおすすめしたい所以です。エフォートレスでエロい、大人の淡色グラデにハマりそうな予感です。
色数を絞っている分、コーディネートが平板な印象にならないように、グラデーションや素材感の違いでさり気なく変化をつけるのが鉄則。洗いのかかったシルクリネンのショールカラーシャツは、リネンならではのスラブ感が表情豊か。パピルスコットンのカーディガンをざっくりと羽織って、ミルクティーのような優しいベージュをレイヤードします。オフ白のパンツをボトムに差すと、単調になりません。
ここが”ちょいエロ”ポイント
淡いベージュや生成りなど素肌を連想させる優しい色みと、その繊細な色合いを引き立てる上質な素材感にもこだわりを。さり気なくラグジュアリーで、かつ肩肘張らず着こなせるコンフォート感のあるアイテムが理想です。
抑えたトーンに色気が滲む、淡色グラデコーデ3選
薄テロなレザーシャツで艶を仕込む
清涼感があるリネン・コットン・ウールの三者混ジャケットに合わせたのは、極限まで薄くなめされたラムレザーのシャツ。チラリと覗くしっとりなめらかな風合いが、実に艶っぽいんです。クセの強い素材の合わせもベージュのワントーンだから品の良さをキープ。
シャカシャカコートの装いがぐんと端正に
春風をはらむステンカラーコートは、ナイロンシルクでは珍しい先染めシャンブレーで、奥行きのあるグレージュに。休日はコットンリネンのニットとスラックスでカジュアルに。ゆったりめシルエットなので、スーツの上からも羽織れてお仕事着としても活躍。
一枚でサマになるのが、ポケシャツの実力
エレガンスとタフネスが同居するサファリスタイルは、淡色グラデコーデの醍醐味。グルカサンダルやサングラスが、リッチなリゾート気分を盛りあげます。全身ベージュではなく白×黒ストライプパンツを投入して、都会的かつ艶っぽく着こなすのが戦略です。 ※掲載商品はすべて税込み価格です 写真/人物・黒沼 諭(aosora)、静物・小林孝至 スタイリング/吉野 誠 ヘアメイク/Hanjee(SIGNO) 文/大塚綾子 編集/高橋 大(Web LEON)、長谷川茂雄