「ふざけんな!」インバウンド客が私の指定席を占拠。指摘に「空いてるとこ座れば?…だと!」海外観光客のトンデモ電車マナーに物申す
2024年は新型コロナウイルス感染症の影響から回復し、インバウンドが大きく回復した年となった。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「訪日外国人客数は2019年の水準を上回り過去最高を記録。日本政府観光局(JNTO)のウェブサイトによると7月には月間で過去最高の313万人を突破するなど、その勢いはとどまるところを知りません」。 円安傾向の経済も影響しているのだろう。 「東京にいると外国人の多さに本当に驚かされます。浅草などの観光地では右も左も観光客なんてこともザラです。経済効果としては嬉しいものですが、各地で弊害も叫ばれています。国によって異なるマナーにまつわるトラブルは絶えません」。 今回お話を聞いたのは、とある指定席で外国人とトラブルになったと話す女性だ。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------
坪田京子さん(仮名・31歳)は、ひとり旅が趣味でさまざまなところに出かけていると話す。 「日帰りも宿泊もどちらも好き。予定を決めずにふらっと行くこともあります。でも今年になってからすごく行きにくくなりましたね…。とにかく外国人が多くって…」。 確かに都内でも多くの外国人を見かける。 「日本に来てくださること自体はとても嬉しいことですよね。私自身、旅が好きなので気持ちは痛いほどにわかります。でも、だからこそ、その国のマナーは守ってほしいと思うのです」。 先日、大きなトラブルになったのは特急の指定席に乗車したときのことだった。 「私、旅するときの電車は指定席と決めているんです。1人だし、自由席に座ることもできるけど、そこは自分へのご褒美。贅沢品として指定席を取ることにしています。その日は土曜日でしたが中途半端な時間だったからかマイナーな電車だったからか、指定席には比較的空きがありました。私はお気に入りの番号の窓側の席を予約。当日、ビールとお弁当を購入して準備万端で乗り込んだんですけど…」。 京子さんの席には外国人が座っていたそう。 「号車を間違えたかな?と何度も確認をしましたが、やっぱり私の席。困ったなーと思いました。座っていたのは恰幅のいい男性で正直なところ、自分の席だと主張するのは躊躇しましたね」。 相手は怪訝な顔でパソコンを覗き込んでいたそう。怖い。そんな感情が先走ったという。 「とはいえ、ビールとお弁当も手に持っているし、何より指定席のお金を私は払っているわけで…。勇気を振り絞って拙い英語で私の席だと伝えてみたんです」。 すると相手はギロッとこちらを一瞥。 「すごく怖かったです。周りに人はいましたが、イヤホンをしていたり、寝ていたり、見て見ぬ振りしていたり…誰も助けてくれる雰囲気はなくて、泣き寝入りするべきだったかもと後悔をしました」。 次の瞬間、相手が立ち上がり、拙い英語で怒鳴ったという。 ー他の席、空いてるだろ! 「たぶんそう言っていたと思います。身振り手振りで伝わりました。英語が通じることがわかったので翻訳アプリでここは指定席だと打ち込んで見せたんですけど…」。 相手が立ち上がったはずみに京子さんの手に当たり、スマホが床に落ちたという。 「もうめちゃくちゃ怖かったです。こんなこと言い出さなきゃ良かったと後悔していました。誰も助けてくれないし。これはもう諦めるしかないなと思ったくらいです」。 【後編】では、さらに恐怖を味わうことになった京子さんとその後の顛末についてさらに詳しく話を聞いていきたい 取材・文/橋本 千紗
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