北欧の最新トレンドは?ヤコブセンやウェグナーを生んだデンマーク・コペンハーゲンのインテリア最新事情とは?
eilersen/アイラーセン
来年130周年を迎えるアイラーセンは、ソファのプロフェッショナルブランド。1895年に馬車のコーチビルダーとして創業し、馬車製造における頑強なフレームや快適なシートをルーツに家具製造に活かし、今も変わらぬ高い技術力を誇っています。コペンハーゲン中心地にあるショールームでは、7つの「The Details」をテーマにアイラーセンの家具の「細部」にフォーカスしたコーディネートが展示されました。 写真は「The Reflection」をテーマに、シルバーカラーでスタイリング。驚きあふれるメタリックカラーの新作ソファ「BURE」ですが、もちろんレザーなので座り心地はとてもソフト。 「Comfort, realm of dreams」をテーマにしたこちらのセッティングでは、アイラーセンが考える“最も座り心地のよいソファ”だという「ATON」を中心にセッティング。雲に座るかのようなふんわりと包まれる感覚を体験することができました。 一方「The Chameleon」をテーマにしたソファ「ASH」のコーディネートでは、どんなカラーやスタイルにも染まることができるアイラーセンの技術力と選択肢の多さを示唆。モダンにも、クラシカルにも、赤にも青にも、どんな好みにも対応できる柔軟性をもっているのは、やはり手仕事も含む高い技術力あってこそ。アイラーセンのソファが買う人が置きたいスペースに合わせてサイズを変えることができるのは、ソファのプロフェッショナルブランドならではです。 アイラーセンのクラフトマンシップはレザーやファブリックだけではありません。手前の「HAVANA Chair」はデンマークのアーティストのアルベルト・ノールガードとのコラボレーションによって生まれた特別仕様。パラシュートを再利用した糸で編まれたニットで、制作には200時間かかるのだとか! 優れた応用力と技術力の高さを家具に活かすことができるのは、家具を「暮らし」目線で考えているから。奇抜なデザインで勝負するのではなく、暮らしに必要な家具とはどういうものかを追求する、アイラーセンの永続的な理念が垣間見られる今年の展示でした。 問い合わせ先/アクタス