北欧の最新トレンドは?ヤコブセンやウェグナーを生んだデンマーク・コペンハーゲンのインテリア最新事情とは?
今年で11年目を迎えた「3daysofdesign」。2024年6月12~14日まで開催された今回は、10のディストリクトで400以上もの出展がありました。デンマークのみならず、北欧、ヨーロッパ、アジアまでブランドの広がりを見せ、年々規模を拡大し続けているデザインの祭典を現地からエディターがリポートします。 【写真集】現地最新レポ!北欧インテリアの祭典で見つけたデザインの最新トレンド
北欧のデザインが大集結!
期間中コペンハーゲンの街のいたるところに掲げられたピンクの風船。今年の「3daysofdesign」のテーマは「DARE TO DREAM(夢に挑む)」。
GUBI/グビ
1967年に創業し、2代目のジェイコブ・グビの代で爆発的な人気を得たグビ。過去の良質なデザインを復刻すると同時に、現代のデザイナーとのコラボレーションも行い、両軸でデザインを発表しています。3daysofdesign期間中には、海沿いの新興住宅地ノードハウンに構えるショールームにて、展示を行いました。 まずショールームに入って目を引いたのは、「GUBI FOR UNICEF」の文字。ピエール・ポランによってデザインされ、2018年に復刻されて以来人気作である「パチャ ラウンジチェア」を1脚買うごとにユニセフへ寄付される仕組みがスタート。 人気作である「ビートルチェア」のシェルを今後すべて再生プラスティック にすることを発表したり、リサイクルマーブルを使用したテーブルを発表するなど、ユニセフへの寄付以外にもサステナブルな取り組みをより強化しています。 グビの今年の新作のなかでも最も注目すべきは、ピエール・ポランによる「F300ラウンジ チェア」の復刻。 包み込むようなシルエットはどことなく花のようでもあり、未来感も感じさせられるデザイン。同素材のテーブルも発表されました。 また、名作照明を数多く復刻してしてきているグビですが、今回はルイス・ヴァイルドルフによる「マルチ-ライト テーブルランプ」 がコードレスになりポータブルに。コードがないことでより自由なコーディネートや配置が可能となりました。4色展開で、くるりとシェードを回すことで光の向きやフォルムが変化するので、さまざまな場所やスタイルで光を楽しむことができそうです。 ピエール・ポランやマシュー・マテゴなど、北欧のみならず世界各国の名作デザインへのアプローチ力の高さがずば抜けているグビ。ショールームでは、名作家具を現代のデザイナーの家具と掛け合わせてスタイリングして見せ、来場者はその美しき世界観に酔いしれていました。 問い合わせ先/トリシュナ・ジバーナ