LVMHグループが「マイキータ」の少数株式を取得 ブランドは独立経営を維持
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(以下、LVMH)のアイウェア部門であるティリオス(Thelios)が、ドイツ・ベルリン発のアイウェアブランド「マイキータ(MYKITA)」の少数株式を取得した。複数の海外メディアによる報道で分かった。取得株式数や取引額などの詳細は明かされていない。 【画像】マイキータを着用したスナップ
マイキータは、ハラルド・ゴッシュリング(Harald Gottschling)、ダニエル・ハフマンス(Daniel Haffmans)、フィリップ・ハフマンス(Philipp Haffmans)、モーリッツ・クルーガー(Moritz Krueger)の4名のクリエイティブ集団によって2003年に設立。自社工房であるマイキータハウスをベルリンの中心地に構え、全ての生産工程を自社で行っている。現在、約80ヶ国で販売しており、東京や大阪を含め世界で15店舗の直営店を展開している。 マイキータはティリオスによる株式取得後も、デザイン構想から生産、販売までの戦略や運営、クリエイティブプロセスの全ての面において、完全に独立した経営を行う。マイキータのアイウェア製造会社としてのグローバル的地位を強化し、アイウェアカテゴリーの革新を目指していくという。 LVMHは近年、ティリオスを通じてアイウェア業界における存在感を拡大している。ティリオスは、2022年に「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」とアイウェア事業に関するライセンス契約を締結。2023年には仏アイウェアブランド「ヴェルネ(Vuarnet)」と、米発「バートン・ペレイラ(Barton Perreira)」を買収しており、今年に入ってからは「タグ・ホイヤー(TAG Heuer)」とパートナーシップを締結し、同ブランドのアイウェアコレクションを再始動させた。