岡山 初J1昇格へ県民全員で勝つ! 12・1PO準決勝で山形に雪辱へ「我々にも熱が届いてる」
J2の3~6位によるJ1昇格プレーオフ(PO)は12月1日に準決勝が行われる。長崎、山形、岡山、仙台の出場4クラブが28日、オンライン会見に臨んだ。唯一、J1経験がない5位岡山は敵地で4位山形と対戦。岡山城がクラブカラーにライトアップされるなど地元の期待を一身に受け、悲願の昇格を狙う。 県民一丸でJ1切符をつかむ。POのスローガンは「全員で勝つ!」。晴れの国・岡山に悲願への機運が高まっている。28日夜は岡山城や県庁がクラブカラーの「ファジアーノレッド」にライトアップされた。山形戦当日はクラブ主催のパブリックビューイングを岡山市内の映画館で実施予定。570枚のチケットは1時間で完売し、約900キロ離れた敵地へパワーが送られる。木山監督は「県民の皆さまの熱は我々に届いている」と力を込めた。 09年のJ2参入以降、地道に力を蓄えてきた。今季はリーグ2番目に少ない29失点。鉄壁の守備で16、22年に続く3度目のPOに臨む。主将のMF竹内は「ゼロを1にするには物凄く大きなパワーが必要だが、今までの歴史の中で爆発させるための積み重ねはできている」と初昇格に懸ける執念を燃やした。山形には2年前のPO初戦で完敗。リベンジを果たせば、県民180万人の夢が一歩近づく。 ≪9連勝の勢い≫山形は9連勝でシーズンを終えた破竹の勢いで、15年以来のJ1復帰を目指す。渡辺監督は「目の前のゲームに勝つことだけに集中して、その結果9つ勝った。その延長に過ぎない」と語った。夏の補強で加わったMF土居、FWディサロら攻撃陣は破壊力抜群。引き分けの場合は年間順位の上位が決勝に進出するが、「アドバンテージは全く考えていない」と勝利だけを見据えた。