【MotoGP】マルク・マルケス、タイヤ内圧違反で10位に降着。あえて抜かせてコントロールも、接触で努力が水の泡に
MotoGPオランダGP決勝で、4番手でチェッカーを受けたマルク・マルケス(グレシーニ)だったが、タイヤ内圧規定違反によって16秒のタイム加算ペナルティを受けて10位までポジションを落とした。 【リザルト】MotoGP第8戦オランダGP:決勝 現行の規則では、ライダーはスプリントの30%、グランプリの60%以上を最低タイヤ内圧(フロント1.8bar)を上回る状態で走らなければならない。 マルケスは、26周のオランダGP決勝のレースを表彰台圏内を目指す位置で走った。2周目のターン5でアプリリアのマーベリック・ビニャーレスをオーバーテイクして3番手に上がり、8周目までそのポジションを維持した。 しかしその周のターン8の立ち上がりでマルケスは後方を確認。ターン9のイン側を指差し、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)をオーバーテイクさせた。 その後はジャンアントニオの近くでレースを進めたマルケスは、1周目からタイヤの温度が妙に低いと感じ、フロントタイヤの温度と内圧を上げるためにあえてジャンアントニオの後ろについたと明かした。 これが功を奏したものの、21周目にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)にオーバーテイクされた際、軽く接触したことでマルケスはコースオフ。これによってタイヤ内圧が0.01bar規定を下回ってしまったのだという。 マルケスはこれにより決勝レースの60%、つまり15周のハードルをクリアできず、ペナルティを受けてしまったのだ。 「たった1周、0.01barだ」とマルケスは語った。 「残念だけど、ルールはルールだ。ただひとつ、僕たちがスチュワードと話し合っていたのはペナルティが遅れたことについてだ。レースを見ての通り、僕は良い形でスタートしたんだけど、突然フロントに異変が起きて、タイヤの内圧がすごく低くなっていたんだ」 「それからフロントの内圧をコントロールするためにディッジャに抜かせた」 「良い形でコントロールできていたし、僕はイン側にいた。でも予想外だったのは、エネアとの接触で彼に押し出されてしまった」 「その周は1秒遅かったし、ターン3やターン5でプッシュできなかった。ランオフエリアから復帰して、タイヤの状態が分からなかったからね」 「また内圧が落ちてしまい、復活させるのに2周かかった。その2周で最低周回数から外れてしまった」
Lewis Duncan