8月15日は2ヶ月ぶりの年金支給日!年金から天引きされる税金・社会保険料とは?
「額面の金額」と「手取り額」の違いについて
前章でお伝えしたとおり、ご自身の年金見込額を確認できる「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」に記載された金額は、額面の金額となっています。 ここでいう額面の金額とは、税金や社会保険料が「差し引かれる前」の金額を指します。 年金は「収入」にあたるため、現役時と同様に税金や社会保険料が天引きされます。 税金や社会保険料が天引きされた後の年金額が、実際に振り込まれる「手取り額」となるため、留意しておきましょう。 では具体的に、老齢年金から何が天引きされているのでしょうか。 次章にて、老齢年金から天引きされる「税金・社会保険料」を確認していきます。 ●老齢年金から天引きされる「税金・社会保険料」について 老齢年金から天引きされる税金・社会保険料は下記のとおりです。 ・所得税および復興特別所得税:税金 ・個人住民税:税金 ・介護保険料:社会保険料 ・後期高齢者医療保険料・国民健康保険料:社会保険料 「所得税および復興特別所得税」と「個人住民税」は、一定額以上の年金受給の場合に天引きされます。 ただし、障害年金や遺族年金を受給している場合は、非課税となります。 介護保険料は、40歳から64歳までは健康保険料に含まれて支払っているため、あまり馴染みのない方もいるかもしれませんが、65歳以降からは介護保険単独で支払うことになります。 国民健康保険料・後期高齢者医療保険料は、現役時代も支払い続けていた「健康保険料」が年金でも天引きされ続けます。 65歳以上75歳未満の人は「国民健康保険料」が天引きされ、75歳以上の人は「後期高齢者医療保険料」が天引きされます。 国民健康保険料・後期高齢者医療保険料はどちらかのみの天引きとなるため、重複することはありません。 以上が年金から天引きされる税金・社会保険料となりますが、実際年金からどのくらい天引きされるのでしょうか。 次章にて、65歳以上の無職夫婦世帯を例に確認していきましょう。