SUPER GT第6戦プレビュー 前戦延期後の一戦 SUGOならではの混戦に!?
台風10号の上陸による影響を受け、開催延期となった第5戦鈴鹿。夏休み最後のビッグイベントを心待ちにしていたファンも多かっただろうが、次なる舞台が近づきつつある。宮城・スポーツランドSUGOでのレースは、久々の一戦だけに予測不可能なストーリーが待ち受けるのか? シーズン後半戦の激闘が、ついに幕を開ける!
・舞台は”秋のSUGO”
まずは、延期となった第5戦について。鈴鹿サーキットから、12月7~8日に第5戦として開催するとすでに発表済みだが、”最終戦”がモビリティリゾートもてぎから取って代わることで、鈴鹿ではサクセスウェイトなしでの戦いが実現する。当然のことながら季節的にもグッと気温が下がるコンディションが見込まれるため、いわゆる”ガチンコ勝負”で繰り広げられる予選のタイムアタックは、申し分のない条件下で行なわれそうだ。しかも、レギュレーション改正に伴い、第6戦からは予選Q1、Q2ともにニュータイヤでのアタックが可能となるだけに、コースレコード更新という”お楽しみ”を含む観戦が楽しめるのではないだろうか。
さて、第6戦が開催されるスポーツランドSUGO。仙台市内からほど近い場所にあり、天気が良ければ山間の地形を活用したサーキットからは、最終コーナー越しに蔵王連峰の雄大な姿を見ることができる。まだ猛暑が残る日本列島だが、自然豊かなSUGOらしく、9月も中旬を過ぎたレースウィークの朝夕には、ひぐらしの鳴く声を聞く機会に恵まれるかもしれない。一方、このサーキットで繰り広げられる戦いは予期せぬ展開を見せ、のちに記憶に残るものとして語り継がれることが少なくない。それゆえ、今大会もどのようなドラマが生まれるのかと自然に期待値も高くなる。となれば、まずは予選の行方から注視する必要があるだろう。
・迫力満載、チャレンジングなSUGO
SUGOの全長は約3.586km。SUPER GT開催サーキットのなかで最短となる。加えて高低差がかなり大きく、中高速コーナーが連続するレイアウトを持つため、参加台数が多いSUPER GTでは、予選、決勝中の”渋滞”発生も珍しくない。予選では、コースインのタイミング次第で、前方を走る車両に”泣かされる”リスクも承知の上でアタックしなければならない。よく「運も実力のうち」というが、まさに強い運も欲しいところだ。