“最悪の不良債権”の声に問われる真価 最強打者トラウトをエ軍も不安視「何試合に出るか。内部も困惑している」
来る新シーズンは、エンゼルスの主砲マイク・トラウトにとって真価が問われるものになりそうだ。 【動画】日本を「泣かせた」再会 大谷翔平とトラウトによる騒動後初対面シーン 2024年も偉才は怪我に泣いた。大谷翔平がドジャースに移籍し、その重圧を背負ったが、開幕間もない5月に左膝の半月板を損傷。その後は復帰に向けてリハビリを重ねたものの、8月に修復手術を執行して無念の戦線離脱。結果として打撃成績も出場29試合で打率.220、10本塁打、14打点、6盗塁と低迷した。 球団ワーストとなるシーズン99敗を喫したエンゼルス。その不振の主因ともなったトラウト。2019年に12年総額4億2650万ドル(約638億円)で契約を締結したが、近年はフル稼働が出来ていない。過去3年間も22年は119試合、23年が82試合、そして24年が29試合と年々出場試合数は減っている。 3度のMVPを手にした実力とは裏腹に、稼働率の悪さが指摘されるトラウトを嘆く声は尽きない。現地時間11月29日には、米スポーツサイト『Bleacher Report』が掲載した「2025年シーズンに残っている最悪のMLB契約トップ10」と題したランキングで1位に選出。球界最低となる“不良債権”と見なされたことが話題となった。 34歳となる25年は、言うまでもなく偉才にとって正念場だ。ゆえに現地メディアでも復活への期待がかつてないほどに高まっている。米紙『Los Angeles Times』の大物記者であるビル・シェイキン氏は「プレーさえすれば、トラウトは依然として一流打者だ」とトラウトのポテンシャルを評価した上で、球団内部の情報を発信している。 「2019年以降でシーズン120試合にも出場していない彼が、来シーズンに何試合の出場をするかは誰にも分からない。それはエンゼルスの球団内部でさえも困惑している。彼らのプロモーションの目玉は、トラウトのグッズだ。ボブルヘッド人形、ジャージのレプリカ、Tシャツ、さらには彼の名をもじった魚の帽子まである。しかし、すでに発表された2025年のプロモーションカレンダーのボブルヘッド人形の配布日も空白のまま。明確には決まっていない」 すでにMVPを3度も受賞し、米野球殿堂入り間違いなしと言われるトラウト。米球界最強と言われたスラッガーのキャリアが批判を受ける中で衰退するとなれば、一抹の寂しさを抱かずにはいられない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]