ずんだ、佐藤の会リニューアル続く「東北道のSA/PA」羽生・佐野編
ヒアリングしたところによれば、上下線ともに佐野ラーメンの売り上げは相当に大きいということだった。 ■グッズが売られる「佐藤の会」とは? SA“佐野ラーメン推し”は、「ラーメンそのもの」にとどまらない。物販のコーナーに移動すると、佐野ラーメン煎餅、佐野ラーメンケーキ、佐野ラーメン風味ポテト、ベビースター佐野らーめん味……と、関連するさまざまな商品が目立つところに置かれている。 中でもベビースターラーメンは、佐野SAのリニューアル1周年を記念したもので、昨年夏から佐野SAの上下線のみで期間限定販売中とのことである。
佐野ラーメンをモチーフにした佐野市のブランドキャラクター「さのまる」の人気も衰えないようで、さのまる関連商品も相当数が販売されていた。聞けば、さのまるそのものも、ときおり週末に登場するそうである。 また、こんな商品も見つけた。「佐藤の会」の関連商品である。日本人の名字のツートップは鈴木と佐藤だが、佐藤の由来は、「佐野の藤原」であるとも言われており、地元に「佐藤の会」が結成され、さまざまな活動をしているのだ。
現在、放送されているNHKの大河ドラマ「光る君へ」では、登場人物の多くが藤原姓で視聴者が混乱するという話をよく聞く。 平安中期に権力をふるった藤原氏は、あまりに一族が増えたため、一族を区別するために、出身地やゆかりの地の地名と「藤」の字を組み合わせて、新たな名字を作ったとされている。「伊勢の藤原」は伊藤、「近江の藤原」は近藤など、現在「藤」がつく名字には、そうした由来があると言われる(諸説あり)。
佐野SAには、その「佐藤の会」のグッズまで売られていたのだ。「佐」一字だけのキーホルダーやピンバッジもあり、筆者は佐藤ではないが「佐滝」なので、勝手に自分用に販売されていると解釈して、思わずどちらも買ってしまった。 ■地域の「情報発信拠点」としての役割 佐野SAを丁寧に観察して確信したのは、ここは佐野市にとっての「情報発信拠点になっている」ということである。佐野市にはJRや東武鉄道の駅もあるが、幹線上の駅ではないため、利用者はそれほど多くなく、駅の規模も小さい。