久保優太と対戦の斎藤裕「ノーダメージで勝ちたい。これ以上打たれたくないんで(笑)」【超RIZIN.3】
アーチュレッタら海外の強豪との対戦に興味あり
ではやはり今回の出場は「超RIZIN.3」のスタジアムバージョンが決め手に? 「なかなかないですからね。プロモーションにも力を入れていることは伝わりますし。選手からしても“出たい”と言っても出られない選手は多いと思うんですよ。その中で自分が選ばれるという意味も自分なりに解釈しながら、戦いに行きたいなということですね」 その意味とは? 「いや、チケットが売れるからです(笑)」 昨年大晦日にクレベル・コイケ選手に敗れてからの切り替えなどはどのように? 「負けた時は、どうしようかな?という感じでしたね。すぐに切り替わるかといえばそうもいかないですけど、いろいろなことをやっていくうちにだんだんリラックスしてきて、ちょっとずつ整理できてきた。次に試合をするにしても“3月とか4月ということはないわな”と思っていく中で“もしやるならこういうふうに取り組んでいかなきゃ”ということはうっすらと思い浮かべていたような感じではありました」 その時に「超RIZIN.3」のオファーが? 「朝倉選手と平本選手の発表は結構早かったですよね。“こんなに早く発表するんだ”と思って。となると日程って見えてくるじゃないですか。“てことは?”って話をしだしたという感じですよね(笑)」 以前、海外の強豪と戦いたいと発言したことがあります。フアン・アーチュレッタ選手がフェザー級に階級を上げてきました。その初戦こそクレベル選手に敗れましたが、興味は? 「ありますね」 久保戦に勝利後の青写真は描いていますか? 「タイトル戦線でいうとRIZINは難しいところがあります。ランキングがないので、はっきりした数字ではないですが1位と10位の対戦が実現してしまう。これがRIZINの世界観かなと思う中で、実際にタイトル挑戦の順番もあってないようなものというか。誰に勝ったから王座挑戦って決まらない以上、何が起こってもおかしくないんで、チャンピオンロードは難しくなってきましたね。日本人だけでもこんなに増えているのに国外からも強豪が来ている。ここまで選手が増えてくると、なかなかタイトル戦線はイレギュラーが多い。今回、鈴木選手がもしパッキャオ選手と試合をしていたら、鈴木選手待ちになるので、それはまた難しくなってきたなと思うんです。現実問題として海外からどんどん選手が来ると、普通に考えると日本人選手が当てられる。本当に実績も実力もある選手たちが来ているという現実があるので、そうなるとそのマッチアップに入ってくる選手も限られてくるなという見方もある。そうなると自分が久保選手に勝てば、そのラインに乗るのかなと思ったりもします」 用意された相手を倒していって這い上がると? 「どういうふうに運営側が外国人選手たちの試合を組んでいこうと思っているかは分からないんですが、勝った選手は直近で試合が決まっていくと思うので、どこかに当てられていくという流れは考えられますよね。なかなか戦国時代になってきたなという感じですね」 特にフェザー級は。 「ほかの階級も増やしてほしいですね(笑)。バランスを考えないと。フェザーだけに偏ってもしようがないんで、全体的にバランスを見ないといけないですよね」 そういう俯瞰した見方になっている? 「でもマッチメイクを見ていくと思いますよね。“バンタムって、勝った選手がこういうマッチメイクに行くのか”とか見えてきますよね」 それはプロモーター目線? ファン目線? 「どっちかというと内側というか、関係者目線ですね。いろいろな事情とかを聞いたりすると“ああそうか”と思うこともあるので。“勝ったほうがこういって”とか自分の頭の中でパズルが始まるんですね」