久保選手は何を考えているか分からない

久保との試合について語る斎藤裕

　好カードが並ぶ「超RIZIN.3」（7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ）の中でも「元RIZIN王者vs元K-1王者」という異種格闘技戦の香りが漂う興味深いカードとなっているのが斎藤裕（パラエストラ小岩）vs 久保優太（PURGE TOKYO/BRAVE）の一戦。 　試合を1週間後に控えた20日に斎藤に話を聞いた。 　　　　　　　　◆　　　　　　◆　　　　　◆ 　この日は大会前の最後の会見があり、久保選手とはカード発表会見から数えて3回目の顔合わせとなりました。これほど試合前に戦う相手と顔を合わせるのはめったにないことですよね？ 「こういう超RIZIN.3という舞台でプロモーションをかけたいという興行側の意図は理解できるので割り切っていますが、本来であれば試合前はあんまり相手の顔は見たくないですよ（笑）。ここ2週間、毎週会ってますからね（笑）」 　会うごとに相手の印象が変わったりということは？ 「印象は特に変わらないですね。久保選手は何を考えているか分からないですから（笑）。腹の底ではいろいろな思いがあると思うので、ぱっと見ての先入観みたいなものは持たないようにはしています」 　久保選手のコメントも信用していない？ 「全く信用していないですね。どこまでが本心なのかは実際分からないですから」 　久保選手にはもともとどういう印象を？ 「キックボクシングでは早くからデビューされていて、いろいろな団体を渡り歩いていますよね。キックもいろいろと浮き沈みがあったと思うんですが、僕はK-1の前から久保選手の試合は見ています。その時は対戦するなんて思っていませんでした。今、キックボクサーがMMAをやるという流れがある中で、K-1から移ってきて。RIZINだから組まれるようなマッチアップだなと思っています」 　修斗とRIZINの元王者とK-1王者の対戦。格闘技を広く楽しむファンからすると思わず「おお」と声を出してしまいそうなカードですが、元K-1王者との対戦については？ 「対戦することになるとは思っていなかったですよ。でも久保選手もRIZINで勝ち続けている。やっぱり高橋（遼伍）選手に勝ったのは決定打になったかなとは思いますね」 　以前、平本蓮選手との試合が決まった際には「自分じゃないかと思っていた」といった内容のコメントをしていました。久保選手が対戦をアピールしたケラモフ選手の来日が不確定な中、今回も「自分かな？」といった考えはありましたか？ 「今回はそういうことは思わなかったですね」