侍の阪神・森下 先輩の牧と「中大コンビ」で世界一狙う フリーで快音連発「緊張感少しずつ出てきた」
侍ジャパンの一員として「ラグザス presents 第3回 WBSCプレミア12」に臨む森下翔太外野手(24)が8日、バンテリンドームで公式練習に参加し、チェコとの強化試合2連戦へ向けた最終調整を行った。中大の2年先輩にあたる牧ら、日本シリーズに出場した4選手が合流。井端監督から中軸として期待される「中大コンビ」で、侍打線をけん引する。 その男の登場で、森下の表情は一層引き締まった。DeNAの主砲として、チームを26年ぶりの日本一へと導いた牧が、ようやく侍ジャパンの本隊に合流。中大の2学年上で、公私ともに仲が良い先輩との共闘の瞬間が、いよいよ訪れる。 「牧さんたちが来て、前よりはピリッとした。全員集まったという形で、緊張感は少しずつ出てきたかな」 CSファーストSで苦杯をなめた相手でも、今は「世界一」を目指す同士だ。昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」でもともに戦ったが、当時は若手中心の「U23」のカテゴリーだった。フル代表では初の“合体”となる森下と牧。きょう9日からのチェコとの強化試合2連戦で中軸を組むことを、誰よりも心待ちにしている。 「試合になったら凄く頼りになる。牧さんがいた方が、試合も自分のプレーも楽に進められる。大きい存在」 牧に加え、古賀、五十幡、亀井コーチが中大OBだ。「(OBが多いので)凄く楽しい」と胸を高鳴らせる背番号1は「全員が役割を果たして勝てればいい」と中心選手としての自覚も垣間見える。ウオーミングアップでは先頭を走り、フリー打撃でもトップバッターで快音を連発した。低く強い打球を飛ばし、ラスト28スイング目に左中間席へズドン。“一本締め”できっちりと準備を整えた。 「(チェコには)初対戦の投手しかいないので、やるべきことにフォーカスしていく」 格下が相手でも、油断は一切ない。森下と牧の「MM砲」が、世界の頂点へと侍打線を引っ張る。(八木 勇磨) ≪才木は同じ98年生まれで誕生日パーティー≫ ○…阪神・才木が、26歳の誕生日だった前日7日の夜、同じ98年度生まれの面々でパーティーが開催されたと明かした。早川、藤平、鈴木昭、坂倉、五十幡に、同日に名古屋入りした牧も参加。才木のバースデーと牧の日本一をケーキで祝い、焼き肉を食べながら世界一へ向け結束を深めた。才木は「野球の話もするし、ふざけた話題もする。盛り上がりました」と笑顔で回想した。