高収入のはずが?「地元の同級生の選挙応援」にはまった夫の「浮気を超えた非情」
「ほぼ2週間、朝8時から20時まで活動する選挙応援がきっかけとなり、男女の関係に発展する人は多いです」とは、キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんだ。彼女は浮気調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。 【写真とイラスト解説】年収500万円の手取りは394万円!の罠 2024年7月7日、東京都知事選挙が行われる。今回は、立候補に必要な書類を確認する、選挙管理委員会の事前審査を終えた人は6月13日時点で48人だという。 しかし選挙に出るには金も人でも必要だ。だからこそ選挙に関わるには、家族の理解を得ることも大切な要素となってくる。 今回山村さんのところに相談に来たのは、45歳の由紀子さん。結婚16年になる48歳の夫との間に、13歳と15歳の娘がいる。長く専業主婦をしてきた由紀子さんは現在塾でパート勤務をしている。なぜなら、夫が生活費を入れなくなったから。 前編「高学歴高収入夫の「お金問題」、地元の同級生が選挙に出馬し明らかになった”疑惑”」では、由紀子さんが相談におとずれるまでをお伝えした。 由紀子さんの実家は資産家。専業主婦願望があり、高学歴で大手広告代理店に勤務する夫と結婚した。新居は、由紀子さんは亡くなった父から相続した都内のマンション。すぐに2人の娘も生まれ、落ち着いた生活を過ごしていた。 しかし、実はお金のことについては長く疑惑があった。夫の給料は高いはずだが、家に15万円しかお金を入れてくれない。「給料明細を見せて」と言うとキレられた。しかし由紀子さんには実家の母からの援助と2千万円の貯金があるので、さらに詳しく聞くことはしなかった。 金のこと以外は問題なく、穏やかな生活を送っていたが、2年前のコロナ禍で異変が起こる。夫から「500万円、用意してくれ」と言われたのだ。実はコロナ後に経費が縮小され、自腹で接待をしていた。支払わないと取り立てが来ると言うので、由紀子さんは夫の借金を、自分の貯金で建て替える。ところが15万円の生活費も入れなくなり、由紀子さんはパートに出るようになった。 さらに異変があったのは、約1年前。夫の母校の同級生が地元の議員戦に出馬することになったこと。地元でも優秀で知られ、人気のある夫は、応援団長のような立場になり、地元に頻繁に帰り選挙応援に血道を上げる。東京から新幹線で2時間程度の交通費は自腹で、選挙直前は会社を休んで応援し、男性は当選。 しかしその後も夫は理由をつけて、地元に帰るように。由紀子さんはラブホテルの明細を発見してしまう。それを見ても、何のショックもなく、自分の気持ちが夫から離れていることを確認し、山村さんに離婚をするため調査を依頼する。